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会社に雇用されない「フリーランス」の働き方に対する注目度が高まっています。より柔軟に、より自由に、より快適に働きたい、というニーズは高く、実際にフリーランスの人口は増えています。
2021年11月に公表されたフリーランス実態調査によりますと、フリーランス人口は1,577万人、2020年1月の調査では1,062万人だったことから、大幅に増加していることが分かります。
ただ、「フリーランス」とはそもそもどのような働き方なのか、個人事業主や自営業とどこが違うのか、理解できていない方が多いのではないでしょうか。
そこでここでは、フリーランスの定義について明確にし、法人との違い、フリーランスでおすすめの仕事などについて詳しくご紹介していきます。
そもそもフリーランスとは?
「フリーランス」とは個人で働いている人のことを指しており、企業に雇用されたり団体に所属したりしない働き方として注目されています。
ここでは、個人事業主や自営業との違いや、フリーランスの収入の実態についてもご紹介していきます。
フリーランスの意味
フリーランスとは『Free(自由)』と『Lance(槍)』を組み合わせた造語であり、中世ヨーロッパ時代において戦争が勃発した際に、王や貴族と個人で契約していた騎士のことを指しています。
これを語源として、現在では企業などに属さずに個人で仕事を請け負う働き方をフリーランスと呼ぶようになりました。
個人事業主や自営業との違いは?
フリーランスと同じように利用される言葉に『個人事業主』や『自営業』があります。
個人事業主とは、個人で事業を営んでおり、法人を設立していない事業者のことを指しています。フリーランスは、個人で法人を立ち上げ、活動している人も含まれますので、この点が個人事業主との違いになります。
自営業は、広義において『自ら事業を営む人のこと』を指しています。飲食店や美容院、フリーランスのエンジニアなど、業種や形態を問わず、独立して事業を営んでいる事業者を総称して自営業と呼んでいます。
フリーランスの収入はどうなってるの?
フリーランスは、企業に雇用されている訳ではありませんので、個人で営業活動などを行いながら案件を獲得していく必要があります。
営業活動とは言っても、フリーランス向けの仕事を紹介するエージェントサービスや、クラウドソーシングサービスに登録すれば、数多くの案件に巡り合うことができます。
週に数日程度の業務や、単発の案件が多数存在しますので、さまざまな業務を請け負うことによって、まとまった収入を得ることも可能です。
ただ、安定的に収入を得るためには、何よりもクライアントと信頼関係を構築することが大事であると言えます。
個人事業主と法人との違いは?
個人事業主と法人には、業務のうえでどのような点に違いがあるのでしょうか。
個人か組織か
個人事業主は個人で事業を請け負う事業者であり、法人とは株式会社などの法人格を設立し事業を進めていく事業者のことを指しています。
法人には、株式会社をはじめ、合同会社、NPO法人などさまざまな種類の形態がありますが、基本的には人と同じように権利や義務を認められた組織です。
そのため個人なのか、組織なのかという違いだけのようなイメージがあるかもしれませんが、業務においては次に掲げるような大きな違いも生じます。
経費にできる範囲
個人で事業を行う個人事業主、法人格を設立して事業を行う法人ともに、事業にかかる必要は基本的に経費として計上できますが、法人の方がより範囲が広く柔軟であると言えます。
個人事業主には「給料」という概念がないため、収入の中から自身の給料として経費を差し引くことができませんが、法人では役員報酬という形で経費にできます。
また、生命保険について見れば、個人事業主の場合では所得控除としての扱いになり経費として認められている訳ではなく、法人として契約したものであれば契約内容にもよりますが一部〜全額が経費として認められることになります。
社会的信用度
個人事業主は、法人格を有する法人と比較すると社会的信用度が低いと言え、企業の中には個人事業主との取引を避けるケースも存在します。
事業拡大のために金融機関に融資を申し込んだ場合においても、個人事業主よりも企業の方が圧倒的に有利であると言えます。
そのようなことから、業務に対するスキルアップはもちろん、信頼を獲得するためにも、フリーランスが法人成りする選択肢を持っておくことはとても大切です。
フリーランスでおすすめの仕事一覧
フリーランスは、さまざまな仕事が存在しますので、自身が得意とした業務に取り組むことができます。近年、増えているフリーランスの業務を分類すると、
- Webマーケティング系
- Webクリエイティブ系
- ITエンジニア系
の3つにまとめることができます。
Webマーケティング系
『Webマーケティング系』の代表的な仕事として、
- Webマーケター
- アフィリエイター
などが挙げられます。
主にクライアントのWeb集客を担う業務であり、クラウドソーシングサービスに数多くの案件があることから人気の職種となっています。
Webクリエイティブ系
『Webクリエイティブ系』の代表的な仕事として、
- Webデザイナー
- Webディレクター
- 動画編集
- Webライター
などといった業務が挙げられます。
WebサイトやLPなどの制作を行うほか、近年ではYouTubeやInstagramなどのSNSマーケティングに取り組む事例が増え、SNSの運用や動画の編集と言った仕事のニーズも高まっています。
ITエンジニア系
『ITエンジニア系』の代表的な仕事として、
- プログラマー
- システムエンジニア
- Webエンジニア
などといった業務が挙げられます。
自社のシステムやWeb環境の構築のために、アプリ開発、Webサイトの構築など、システム開発のニーズが高まっていることから、それらのジャンルを学ぶ人も増えています。
まとめ
フリーランスの定義について明確にし、個人事業主と法人との違い、フリーランスでおすすめの仕事などについて詳しくご紹介しました。
会社に雇用されないフリーランスの働き方の注目度は高く、これからもフリーランス人口の増加が予想されています。自分が希望する働き方にマッチしているのかどうか、今一度確かめながら検討してみるといいでしょう。
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freenote編集部
Webフリーランスに役立つ情報を発信するメディア「freenote」編集部です。仕事に役立つナレッジや情報。経営や営業に関する情報などさまざまなジャンルの記事を発信していきます。