Index
フリーランスには興味があるけど、今の自分にはスキルがない。どうやったらフリーランスになれるか分からない。と思っている方もいますよね。
確かに、フリーランスはスキルありきの働き方ですが、正しいステップを踏めば未経験からでもフリーランスになることは十分に可能です。
今回は、スキルなし未経験からWeb系フリーランスを目指したいあなたのために、4つのステップと注意点を解説します。
スキルなしからフリーランスになることは可能?
大前提として、フリーランスは自身のスキルを提供する対価として報酬をもらうので、何かスキルを持っていなければ、充分な収入を得ることは困難です。
ただし、このスキルとは市場価値があり、誰かが必要としてくれるものであれば良いので、必ずしも資格や認可が必要なものではありません。特にWeb業界は資格がないとできない仕事はほとんどないので、技術さえあればフリーランスを目指しやすい業界です。
ただし、近年フリーランス人口は増加しているので、誰にでもできることを普通にやっているだけでは、フリーランスとしてやっていくことは難しい状況もあります。
例えばWebデザイナーという職種の人は数多くいますので「私はWebサイトのデザインができます。」と言っているだけでは、指名されるのは難しいですし、価格競争に飲み込まれてしまう可能性もあります。
では「売上を倍にする化粧品のLPが作れます。」というデザイナーがいたらどうでしょうか? もちろん売上を確約するのは難しいですが、それを裏付ける実績があれば引くて数多で仕事も選べますし、単価を上げることもできます。
このように他の人とどう差別化できる強みをつけていくかということがポイントになりますし、ポイント絞ってスキルを身につけていくことで効率よく独立を目指すことができます。
つまりスキルなし未経験でいきなりフリーランスになることは難しいですが、戦略的にスキルを身につけていくことで最短距離でフリーランスを目指すことは可能なのです。
スキルなしからフリーランスになるための4つのステップ
スキルなしからフリーランスになるには、どのような手順が必要なのでしょうか。ここでは、スキルなしからフリーランスになるための4つのステップをまとめています。
1.フリーランスになりたい理由や目的を明確にする
あなたは、なぜフリーランスになりたいと思ったのでしょうか。フリーランスになりたい理由や目的は、人によって違います。例えば「時間や場所に縛られずに自由に仕事がしたい」「収入を増やしたい」などさまざまです。
あくまでフリーランスとは職業ではなく、働き方です。この理由や目的を明確にしておかないと、目指す職業や働き方が定まりませんし、モチベーションを維持するのも難しくなります。まずは、自分がなぜフリーランスとして働きたいのかを明確にしてみましょう。
2.目標となる人を見つけてみる。
自分なりの強みを作ると言っても、今まで誰も見たことがないようなものを生み出すのは難しいですし、それが市場に求められるかも未知数です。
第1歩としては自分がなりたいイメージを実現している人を見つけてみましょう。そして、その人を分析することで自分には何が足りないのかということを見出していきます。自分の現在地や足りないものが分かってくるとこれからやるべきことが見えてくるでしょう。
身の回りにいる人でもいいですし、SNSなどで見つけてみるのもいいでしょう。ドンピシャじゃなくても仕事のスタンスに憧れる。ライフスタイルがおしゃれなど、一部分でも目指せる部分がある人でもいいでしょう。
自分がやるべきことの指針にもなりますし、まずはその人に追いつこうとすることでモチベーション維持にも効果的です。
3.基礎から丁寧に学んでいく。
目指すスタイルが決まると、1日でも早くそうなりたいと焦ってしまうかもしれませんが、急がば回れです。自分が身につけたいスキルはきちんと基礎から学びましょう。
経験を積んでスキルを身につけた人の上っ面だけを真似ても、ただの劣化コピーになってしまうだけで、それで独立しても上手くいくわけがありません。
まずは目標と自分の現在地とのギャップを把握して、何をどう学んでいくかを考えるとことからはじめていきましょう。
4.まずは副業として始めてみる
スクールなどで技術を学んだからといって、いきなりフリーランスになるのは、収入的に不安定になるリスクが高まります。そのため、まずは副業として取り組んでみることをおすすめします。
副業としてやってみて、自身がこれを本業にしたいという確信が持てるか、収入面でもフリーランスとしてやっていけそうかということを見定めていきましょう。これでやっていきたい(いける)と思えてから、会社を退職し本業としてフリーランスを目指すのも遅くはありません。
十分な貯金があれば稼げない覚悟でやってみるという方法もありますが、生活が安定していないと精神的にも不安になってしまうので、上手にリスクをおさえてフリーランスを目指すのが良いでしょう。
スキルなしからフリーランスを目指す際の注意点
フリーランスは、すべて自己責任の世界です。そのため、スキルなしからフリーランスを目指す人はいくつかのポイントに注意しなければなりません。
短期的ではなく長期的な計画でフリーランスを目指す
ある程度スキルや自信がついてから独立しても、はじめから順調にいくとは限りません。フリーランスになるには「最初はうまくいかなくて当たり前」という心構えが大切です。
またその時に十分な資金がないと、生活のための資金が目減りしてくことにも焦ってしまい、正しい判断ができなくなってしまいます。独立するのであれば最低でも半年は売上がなくても生活ができる貯金はしておきたいので、そういった点でも長期的に考えるのが良いでしょう。
自分から「初心者」と名乗らない
独立したての人だと「初心者ですが頑張ります」と自分から初心者ということを名乗ってしまっているケースもあります。例えば美容室で「初心者ですが頑張ります」という美容師を指名しようとは思いませんよね?
フリーランスは自分の責任で仕事を請け、スキルの対価としてお金をいただくので、「初心者だから失敗しても仕方ない」「安くやるから品質が低くても仕方ない」ということは通用しません。
もちろんできないことをできると言って仕事を請けても相手に迷惑をかけることになってしまいますので、自分ができる範囲のことから着実に実績を積んでいくようにしましょう。
実際の現場を知っておく
スクールなどで技術を身につけても、実際の現場ではいきなりは通用しないのも現実です。
想定していない問題が起きたり、クライアントとのコミュニケーションがスムーズにいかないといったこともあります。失敗によってクライアントに実害が出れば損害賠償にも発展しかねません。
このように現場じゃないと学べないことも山ほどあります。まずは就職や業務委託のアシスタントなどからでも現場での経験を積むようにしましょう。またそうすると収入を得ながら経験を積むこともできますし、人脈などもできるのというメリットもあります。
まとめ
今回は、スキルなしからWeb系フリーランスを目指す方法や注意点をお伝えしてきました。フリーランスになること自体は、行動力と挑戦する勇気さえあればスキルなしでも可能です。
しかし、独立はスタート地点に過ぎないので、重要なのはその後、長期的にフリーランスとして活躍できるかです。そのためには十分な準備をしてからフリーランスになるということがポイントになります。
これからフリーランスを目指したいという方はまずは自分なりの計画を立ててみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
WRITER
中村 和正
Kazumasa Nakamura
株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター
Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。