WebディレクターやWebデザイナーの方でサーバーやドメインなどについてはエンジニア任せであまり理解していないという方も多いのではないでしょうか。今回は「ドメイン」と「DNS」に関しての基本的な知識や仕組みを解説していきます。
ドメインとは
ドメインとはインターネット上の住所のことで、そのWebサイトをどこに置いているのかを表しています。このWebサイトであれば、「freenote.work」というのがドメインになります。
「.」より前は自分で好きな文字列を選択することができ、「.」以降は用意されているものから選択します。また頭に「www.」などとつく場合もありますが、この部分はホスト名と呼ばれます。
独自ドメインというのは、Webサイトを作るにあたって最初に取得するドメインです。レンタルサーバーによっては独自ドメインを持たなくてもWebサイトを表示するためのURLを提供してくれるものもありますが、事業で使用する場合は独自ドメインを取得するのが一般的です。
ドメインの取得方法
ドメインはレンタルサーバーやドメイン登録サービスで取得できます。このサイトの例で言うと前半は「freenote」と言う文字列にしようと決め、後半は「.work」と言うドメインを選んだと言うことになります。
ドメイン名に使える文字は、「半角英数字(A~Z,0~9)、半角ハイフン(-)」で、文字数は3文字以上63文字以下となっています。
(※一部ドメインによって異なります)
ドメインは用意されているものから選びますが、有名なものだと「.com」「.biz」「.co.jp」「.net」「.jp」「.info」「.org」などがあります。
それぞれに意味があり、「.com」は商業組織向け、「.biz」はビジネス向けといったジャンルを示したものや、日本国内向けの「.jp」のように国やエリアを示したものなどがあります。また、「.com」のように誰でも取得できるものもあれば、日本に所在している法人しか取れない「.co.jp」のように条件がついているものもあります。
これらをもとに「好きな文字列+選んだドメイン」でドメインを決めて、取得することでそれをWebサイトのURLにしたり、メールアドレスとして使用することができるようになります。ただし、すでに誰かが取得しているドメインは選べません。
このドメイン名に関しては印象に直結するので、会社名や屋号、サービス名などに合わせたドメイン名をつけるのがよいでしょう。また覚えてもらうためや広告物や名刺などに記載することも考慮して文字列はなるべく少ない方がおすすめです。
サブドメインについて
ドメインに関連してサブドメインについても理解しておきましょう。サブドメインとはドメインの前につく「www.」などの部分のことでドメインを複数箇所で使うためなどに用いられます。
例えば「sample.co.jp」というドメインを持つ会社が、コーポレートサイトは「www.sample.co.jp」で公開し、ECサイトは「ec.sample.co.jp」で運営するといった形で活用することができます。
DNSについて
次にDNSについてですが、その前にIPアドレスを知っておきましょう。IPアドレスもドメインと同様にインターネット上の住所で、「〇〇〇.〇.〇.〇〇〇」のような形式の数字で表されます。
DNSとはDomain Name Systemの略で、ドメインとIPアドレスを結びつけるシステムになります。これによって「〇〇〇〇.com」にアクセスしたら「123.456.99.99」へアクセスするという事が行われます。
なぜそんなことをしているかと言うと数字だけでは覚えづらいため、ドメイン名に変換してWebサイトの場所を示しています。地図で言えばIPアドレスが緯度経度で、ドメインが住所といったイメージでしょうか。
まとめ
ドメインとはインターネット上での住所のようなもので、DNSはドメインとIPアドレスを結びつけるものです。IPアドレスは数字の羅列になっていて、ドメイン名よりもよりシステム的な住所と考えるとわかりやすいでしょう。
エンジニアはDNSの理解はもちろん、ネームサーバーの設定などさらに高度な作業も行なっています。非エンジニアの方は専門的な作業はできなくてもOKですが、クライアントとエンジニアの間に立ってコミュニケーションをする際に、理解してない情報をただ運ぶだけの連絡係にならずに、基本的な理解をして、コミュニケーションをスムーズに進められるようにしておきましょう。
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freenote編集部
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