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将来が不安なフリーランスのための将来戦略:やるべきこと&ダメな行動

2023.02.10

中村 和正

フリーランスは自由な働き方を実現でき、なおかつ高収入を狙うこともできる非常に魅力的な働き方と言えます。とはいえ、実際にフリーランスとして活動している方の中には、将来への不安を抱えている方がたくさんいます。

そこでこの記事では、将来が不安なフリーランスが今すぐにやるべきことや、絶対にやってはいけないことについて詳しく解説していきます。

この記事では、将来が不安なフリーランスが

  • 今行うべき具体的なアクション
  • 不安の軽減
  • 失敗事例からの学び

を得ることができます。それではいってみましょう。

フリーランスが抱える将来の不安とは?

まずは、フリーランスが抱える将来の不安について詳しく見ていきましょう。

将来の収入

フリーランスは、企業に雇われるのではなく個人で仕事を請け負う形になりますので、収入の保証がありません。会社員のように毎月決まった日に決まった金額が振り込まれるわけでもありませんし、ボーナスが出るわけでもありません。

仕事が無くなれば当然収入も0円となりますので、「この先もずっとこの収入をキープできるのだろうか」という不安を抱える方がたくさんいるのです。

フリーランスは、企業に雇われるのではなく個人で仕事を請け負う形になりますので、収入の保証がありません。会社員のように毎月決まった日に決まった金額が振り込まれるわけでもありませんし、ボーナスが出るわけでもありません。

仕事が無くなれば当然収入も0円となりますので、「この先もずっとこの収入をキープできるのだろうか」という不安を抱える方がたくさんいるのです。

ただ、やりようによっては収入を安定させることも可能です。

社会的信用

フリーランスは、収入の保証がないため、会社員に比べると社会的な信用が低いです。そのため、「いつまでもマイホームのローンを組めなかったらどうしよう」「このまま続けていれば、少しずつ社会的信用は上がっていくのだろうか」という不安を抱えている方もたくさんいます。

孤独からくるストレス

フリーランスは、基本的に自宅をオフィスとして活動している方が多いです。そのため、人と会う機会も減り、孤独からくるストレスによって、将来の不安を感じてしまっている方もいます。よくあるのが、「このまま人に会わない生活をしていていいのだろうか」「自分はこの先もずっと一人なのだろうか」という悩みです。 実際に、孤独からくる不安に勝てず、会社員に戻る方も一定数存在していますので、早い段階で不安を解消しなければなりません。

健康面

先ほども解説したように、フリーランスには収入の保証がありません。そして基本的には労働した分報酬が入る仕組みですので、仮に体調を崩したり、ケガをして働けなくなったりした場合は収入も0円になります。

会社員の場合は、何らかの手当が出ることもありますが、フリーランスは会社に雇われているわけではありませんので、自分自身で保険をかけていない限りは、手当てや保証を受け取ることができないのです。

老後の資金不足

フリーランスは退職金や企業型の確定拠出年金などの福利厚生が受けられないため、自己負担での老後資金の備えをしておかなくてはなりません。

経済の変動

コロナショックのように、経済の不景気や特定の業界の衰退により、収入の源となるプロジェクトが終了してしまったり、クライアントとの契約が打ち切りになってしまったりして、収入が減少してしまう可能性があります。不景気により仕事を切られるのは、残念ながら社員で働いている方よりも契約でやり取りしているフリーランスのような人材が優先されます。

技術の進化や業界の変化

ChatGPTなどのAI技術や、その他の新しい技術や業界の変化により、現在提供しているサービスが他のものに置き換わることがあります。その場合はこれまでのスキルへの市場価値が低下してしまうこともあります。

将来が不安なフリーランスが今やるべきこと

では次に、将来が不安なフリーランスが今すぐにやるべきことを紹介していきます。

自己投資

フリーランスが将来の不安を払しょくするためには、自己投資を行うことが大切です。中には、今のスキルや知識に甘んじてしまい、自己投資を一切行わない方もいるのですが、それだと先述したようなChatGPTのような新しい技術や新たな競合の台頭により、変化についていけず思うように稼げなくなる可能性が高くなります。

自己投資を行って資格取得をするなど、常にスキルアップしてレベルアップを図り、自分なりのキャリアプランを築いていくことによって、仮に今の仕事がうまくいかなくなっても別の仕事で軌道修正できるようになるのです。

人に会う

フリーランスが将来の不安を払しょくするために、人に会うことも大切です。セミナー・研修やコミュニティに参加するのもいいでしょう。ただ、やみくもに人に会えば良いということではなく、自分にとってプラスになる人に会う必要があります。

例えば新しい刺激を与えてくれる人・自分より成功している人・自分の悩みや不安を親身になって聞いてくれる人などです。逆にネガティブな人・マウントを取ってくる人など、マイナスの影響を受ける人に会っても意味がありません。

人脈を広げておくことで、将来的に仕事につながることはよくあります。志が合いそうな方には、積極的に会って名刺交換しておきましょう。

収入源を分散する

収入源を分散することによって、収入の不安を軽減しやすくなります。例えばWebデザイナー・ブログ・動画編集というように、収入源を複数作っておけば、仮に1つの収入源が潰れてしまったとしても、完全に収入が0円になるということだけは避けられるようになるのです。

フリーランスとして活動していく場合は、挑戦したりリスクを取ったりすることも大切ですがリスクヘッジを行うことも重要になってきますので、早い段階で収入源を分散させましょう。

規則正しい生活を送る

フリーランスは全てにおいて自由な生活が手に入りますので、自分に甘えてしまう場合もあります。ただし自堕落な生活、あるいは不規則な生活をしていると、体調を崩す可能性が高くなります。長時間の仕事による健康のリスクを減少させるため、定期的な休憩や適切な運動を取り入れるようにもした方がいいです。

フリーランスは自分自身が商品であり資本ですので、体調を崩してしまうと収入が大幅にダウンします。このような状況を防ぐためにも規則正しい生活を送り、自分という商品を大事にしていきましょう。

また、必要な場合は、健康保険や生命保険に加入して、病気や事故時のリスクをカバーすることも検討してください。

貯蓄をする

フリーランスには必ず波があります。独立してからずっと右肩上がりの方はほとんどおらず、いい時もあれば悪い時もあるのがフリーランスの特徴です。いい時に散財してしまう方がいますが、この悪い時、つまり収入が少ない時や事業があまりうまくいっていない時を乗り越えるためには、貯蓄をしておくことが大切です。

貯蓄をしておくことによって、精神的な余裕が生まれますので、ピンチをチャンスに変えやすくなります。月の報酬額の何パーセントを貯蓄に回すなどの貯蓄方法を実践してみるといいと思います。また、共済への加入・就業不能保険への加入なども、精神的な余裕を作るうえで重要になってきますので、必要に応じて活用していきましょう。

ブランディングを行う

自分のサービスやスキルを効果的に宣伝するためのウェブサイトやポートフォリオを整備しておきましょう。SNSやブログなどを活用して、顧客に認知しておいてもらうことは重要です。

お金の相談ができる相手を探す

フリーランスとして活動し続けるためには、お金の貯め方、使い方、増やし方についての知識を身につけておかなければなりません。また確定申告も自分で行う必要がありますので、税金に関する知識も必要になってきます。

とはいえお金の仕組みや税金の仕組みはかなり複雑ですので、短期間で全てを理解するのは不可能です。そんな時に頼れるのが税理士・FPなどのお金の専門家です。お金の相談ができる専門家を見つけておくことによって、いざという時にアドバイスを求められるようになりますし、専門家側から提案を受けることも可能になりますので信頼できる専門家を見つけておきましょう。

常に次の手を考えて行動する

フリーランスが抱える将来の不安を解消するためには、常に複数の手を考えておくことが大切です。例えば、新しい事業を始める時に、成功した時にやること・失敗した時にやることを両方考えておけば、どちらに転んでも冷静なメンタルを維持できるようになります。

中には、1つの事業に全身全霊を注ぎ、失敗した時のことは一切考えないという方もいますが、このようなマインドで挑戦すると失敗した時に「お先真っ暗」の状態になってしまい、より大きな不安を感じることになりますので注意が必要です。

将来が不安なフリーランスがやってはいけないこと

将来が不安なフリーランスがやってはいけないことは、不安を後回しにすること・格安で仕事を請けることです。

将来に不安を抱えるフリーランスの中には、その不安と向き合うのが怖くて考えることを後回しにしてしまう方もいるのですが、後回しにしたところで不安は解消できませんし、むしろ不安がどんどん大きくなっていきます。

後回しにしている時に別の不安が出てきてしまうこともありますので、見て見ぬふりをしたり放置したりするのではなく、その不安を解消するためにはどうすればいいのかということをしっかりと考えるようにしましょう。

また仕事が少なくて悩んでいる方の中には、「とにかく仕事が欲しい」という理由で格安で仕事を請けてしまう方もいるのですが、これはフリーランスにとってのNG行為です。格安で仕事を請けると自分の利益を圧迫してしまいますし「安くやってくれる人」という認識を持たれてしまうため、いいことが1つもありません。フリーランスが生き残るためには、自分を安売りしないということが大切ですので、極端な値引きで自分の首を絞めないようにしましょう。

まとめ

フリーランスとして活動している方の中には、将来の不安で押しつぶされそうになっている方がたくさんいます。悩みや不安を放置していると、モチベーションが低下したり、その不安が現実になってしまったりする可能性が高くなりますので注意が必要です。

フリーランスとして長年やっていける人はこういった悩みや不安と上手に向き合い、対処ができる人ですので、今回紹介した対処法を参考に不安を着実に解消していきましょう。

この記事を書いた人


WRITER

中村 和正

Kazumasa Nakamura

株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター

Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。