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【フリーランスの悩み】フリーランスとして行き詰まったらどうすれば…その理由と対処法

2022.12.30

リンキープス

近年フリーランスが急増していますが「フリーランスになったけれど仕事がない…このまま続けられるのかな?」と悩んでいる方もいるかもしれません。

フリーランスの仕事は、案件の探し方や価格交渉など、ビジネス運営に関する多くの要素を一人でやらなければならないため、特に初心者や経験が少ない方は、案件獲得に苦戦しがちです。そのため、せっかくフリーランスになったものの売り上げが伸びず、「このままでいいのかな」「憧れだけで独立したけど失敗したかな」と思うこともあるでしょう。そんな悩みを抱える方のために、この記事では、フリーランスが行き詰まる理由と、それを克服するための対処法を詳しく解説していきます。

フリーランスが行き詰まる理由

フリーランスは会社員より収入アップできる可能性もありますが、収入が安定しないリスクも存在します。最低限の生活費が稼げないと資金繰りに困り、行き詰まってしまうことも…。ということで、ここではフリーランスが行き詰まってしまう主な理由を紹介します。

スキル・知識がない

フリーランスでよくあることですが、常にスキル以上の仕事を求められることがあります。また、今の知識でカバーできないことも多いです。そのため、スキルがないから、知識がないから、という理由で案件を諦めてしまうフリーランスも多いです。しかし、大抵は調べたり、あともう少しスキルをつけたりすれば、なんとかなるものも多いです。にも関わらず、“現状の”自分にはできそうにないと言って、なかなか受注のために動けないのは、自分の伸び代を封印してしまっているようなものです。

これは、クラウドソーシングサービスの「評価制度」にも問題があると思います。クラウドソーシングでは、「評価」、「口コミ」による影響が大きいため、チャレンジしづらいのもあります。

とはいえクライアントサイドも、スキルや知識が全く足りていないのにチャレンジされていてもたまったものではないので、案件の応募を検討する際には、必要なスキルを要素分解して、プラスで必要なスキルや知識に関して検索してみて、それぞれ少し補えばできそうなレベルであれば、受けてみるといいと思います。

営業力がない

スキルが十分でも、営業力が低ければ仕事を獲得するのは難しいです。例えばクラウドソーシングサイトで、気になる案件を見つけたとします。しかしスキルを満たしているからと言って、即採用とはなりません。

ランサーズの『新・フリーランス実態調査 2021-2022年版』によると、フリーランス人口は1,577万人です。この全員がライバルとは言いませんが、同じ案件に応募するフリーランスは数人〜数十人いることも珍しくありません。その中からあなたを選んでもらうには、提案の仕方が重要です。

自身の経験やスキル、実績から募集している案件にどのように要望に応えられるか?という点をしっかりと提案しなければなりません。

よく、テンプレートを使用して一様なテキストでクライアントの名前だけ変えて応募しまくっているフリーランスの方を見かけますが、そういう方は募集要項を見ていないということが一目で分かります。闇雲に数打っても受注することはできません。また、数人〜数十人いる中で差別化をするために、既存のテンプレートを使用するのもあまりおすすめできません。「またこのテンプレートか」ってクライアントからすると思ってしまいます。

あとは、実績はこちらです。という感じでたくさんの資料やリンクを送るのも好ましくありません。クライアントが応募要項を見る時間はせいぜい1分〜2分ほどです。そのため、一つのリンクに全ての作品や実績がまとめ掲載されているようにしましょう。

といったように、案件を受注するためには、ここに記載したことだけでなく、さまざまな工夫をして提案をする必要があります。しかし、フリーランスは営業のコツも自分で学ぶ必要がありますが、不採用になったとしてもクライアントからフィードバックはもらえません。

つまり「何がいけなかったか」「どう伝えればよかったか」は推測するしかなく、正解が分からないまま案件に落ち続ける…というケースも存在します。

この営業力については、フリーランスにおいて非常に重要なパートですので、別途焦点を当ててご説明する機会を設けたいと思います。

報酬が割に合わない

とにかく仕事をもらうために安い値段で提案している人は、行き詰まる可能性が高いです。フリーランスは自分で報酬を設定できるからこそ「安くないと依頼してもらえないんじゃないか」と不安になりがち。

確かに安いほうがクライアントに喜ばれるかもしれませんが、低報酬では自分が苦しくなってしまいます。

そのまま続けていても労働時間の割には報酬が少なく、スキルを身につける時間的余裕がなく、結果的に出来る仕事しか応募できません。やってみたい仕事を見つけたとしても、勉強する時間がないためにやり遂げる自信がなく、挑戦を諦めてしまう…。

つまり、報酬が割に合わない仕事を続けることは、自分自身の成長を妨げることにつながるのです。また、忙しいのに収入が低いという悪循環になってしまい、フリーランスとしての活動も楽しむことができなくなってしまいます。

行き詰まったと感じた時にすること

「フリーランスとして、これからどうしよう」と思っているなら、まずは立ち止まって自分を見直してみましょう。出費はあるものの、収入がない状態で焦りにまかせて低単価案件をこなしていては、うまくいかないことは明白です。自分の現在地を知ることができれば対策もできます。ここではフリーランスとして行き詰まったと感じた時の改善策を紹介します。

スクールに通う

今は、オンラインスクールも充実しているので、仕事をしながら受講することができます。自分への投資としてスクールで学びを深めることは、モチベーションの維持や自信の向上にもつながります。また、フリーランスは技術や専門知識だけでなく、ビジネス運営の基礎(契約、交渉、マーケティングなど)も必要です。特に、これらのスキルを新たに習得することは重要です。たとえ現在案件を持っていても、将来を考えて一時的に仕事を調整してでも受けることをおすすめします。

また、学習計画の作成・進捗確認や案件の紹介までサポートしてくれるスクールもあります。「実務経験がないのに、いきなりフリーランスになってしまった」「社会人経験がないのに独立してしまった」という人に向いているでしょう。

こちらでも、Webフリーランスの稼ぎ方を学ぶ「Freenote Academy」を運営していますので、どうぞご覧ください。

人脈を広げる

人脈を広げるのも効果的!セミナーや勉強会・交流会に積極的に参加しましょう。例えばconnpassは、エンジニアやデザイナーなどIT系の勉強会が中心のプラットフォームなので、一度チェックしてみるとよいでしょう。

新しい人と出会うと、思わぬところからビジネスチャンスにつながります。今すぐ案件をもらうことは難しくても、信頼関係を築いておくと必要な時に「あの人に頼もう」と思ってもらえますよ。 合わせて、すでに成功しているフリーランスからヒントを得ることもできるので、ぜひ人脈を広げておきましょう。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングサイトやエージェントを使えば、新規案件を探しやすくなります。

例えば大手クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」では、募集中の案件を合計すると11,964件※です。これだけ大量に案件があれば自分に合った案件もきっと見つかるでしょう。

※2022年12月7日時点

現場でスキルを磨いて出来る範囲を広げていけば、「スキル不足で案件に応募できない」という壁も突破できるはずです。

相場を知る

働いても働いても生活がカツカツ…スキルアップにかける時間もない…という状態なら、価格を見直した方が良いでしょう。

参考として、ランサーズが公表している仕事の種類・参考価格からピックアップしてみました。

  • 記事作成(一般的なテーマ):0.5〜2.0円 / 文字
  • イラスト制作:30,000〜50,000円 / 1点
  • ホームページ作成(10ページまで):50,000〜400,000円
  • ソフトウェア・業務システム開発(在庫管理・顧客管理):300,000〜800,000円

相場をチェックして、安すぎる場合はクライアントと交渉したり価格設定を見直したりしましょう。大事なのは、クライアントが報酬アップを言ってくれるのを待つのではなく、自分で伝えることです。

副業フリーランスになる

自分の力だけでフリーランスとしての継続が難しいと思うなら、一旦廃業して正社員や契約社員に切り替えるのもひとつの手。

例えばフリーWebデザイナーを目指す場合は広告制作会社やサイト制作会社に勤めます。働きながら基礎知識を得て、まずは副業フリーランスとして挑戦します。クライアントが増えて売上が安定し始めたら、再度独立すればよいのです。

「せっかく独立したのに廃業するなんて…」と思うかもしれませんが、フリーランスをやめとけという訳ではありません。生活が安定しないまま無理してフリーランスを続けても、日々の支払いに怯え、不安な毎日を過ごすことになってしまいます。そうなってしまうと精神的にもきついですし、うつ病などの病にかかってしまっては元も子もありません。なので、“フリーランスとして長年生き残るための準備期間”だとポジティブに捉えてみてくださいね。

まとめ

今回はフリーランスでよくある悩みである、フリーランスとして行き詰まる理由と対処法を紹介しました。

フリーランスが稼ぎ続けるのは必ずしも簡単ではなく、スキル・営業力が足りないとそもそも仕事がもらえません。仕事を受けたとしても、相場より安ければ金銭的にも精神的にも苦しくなってしまいます。

「これからどうしよう…」と追い詰められた時は、落ち着いて自分の状態を正しく把握し、対処法を考えてみましょう。スキル不足が原因ならスクールに通うのが良いでしょうし、営業がうまくいかないならクラウドソーシングやエージェントを活用しましょう。

「今の状態ではフリーランスを続けられないな」と判断したなら、思い切って一度廃業するのも賢明な判断です。この記事を参考に、これからのフリーランス人生を考えてみてくださいね。

この記事を書いた人


WRITER

リンキープス

Webライター兼編集者、開業4年目です。フリーランスとしての実体験をもとに記事を執筆しています。フリーランスを目指す人や駆け出しフリーランス、皆様の一助になれば幸いです。