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フリーランスになりたくても、ローンもクレカも不利と聞くとためらってしまいますよね。しかし、年々、フリーランスの社会的地位は高くなってきています。あなたが思っている以上にフリーランスの社会的地位に対するデメリットは小さいんです。
そこで今回は「フリーランスは本当に社会的信用が弱いのか?」について説明します。
フリーランスの社会的地位は高くなっている?
「フリーランスの社会的地位は低い」とはよく聞きますよね。あなたも、クレカやローン・賃貸契約などが厳しいのではと思っていませんか?
実際は以前よりもフリーランス人口が増加しており、その分正しく評価されるようになってきました。ここでは、なぜフリーランスが増えてきたのかを説明します。
リモート・テレワークの普及
新型コロナウイルス感染症の影響により、リモートワーク・テレワークという新しい働き方が浸透してきました。出勤しない働き方を体験して、自由度の高いフリーランスへの転身を考えた人も多かったのでしょう。
実際、ランサーズの調査では2022年のフリーランス人口は1,577万人、2015年と比較すると640万人も増えているとの結果が出ました。
特にWebデザイナー・エンジニア・ライターはオフィスに出社せずとも納品物で評価される職業です。「プライベートの時間も確保したい」「満員電車に乗りたくない」といった理由でWeb系フリーランスへ興味を持つのは自然な流れと言えます。

クラウドソーシングサイトの普及
最近はクラウドソーシングサイトやフリーランス向けエージェントなども普及し、多くの企業も活用するようになったため、個人が企業の案件を請けることもカンタンになってきました。
また副業を認める企業も増え、大手クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」も、ワーカーの半数以上が副業形態であると推測しています。
特にWeb系フリーランスは納期を守れば、労働時間を調整しやすいため、本業との両立もしやすいと言えます。
フリーランスは社会的信用が弱い?
フリーランスとして仕事しやすい環境が整い、フリーランス人口が増えてきました。その結果、これまで「フリーランスはダメ」と言われてきたシーンでも徐々に認められるようになってきました。以前よりもフリーランスとしての社会的立場が強くなってきたのです。ここではフリーランスになる前に不安に思うだろう点を挙げ、その実態を紹介します。
ローン審査が組めない?
「フリーランスは収入が不安定だからローン審査は組めない」…これは、正しくありません。確かにフリーランスになりたての場合は断られるケースが多いでしょう。しかし以下の条件に当てはまれば審査に通る確率は高いです。
- 開業2〜3年以上
- 所得300万円以上(※所得=収入ー経費)
- クレカや公共料金を延滞していない
- 他の借入がない
- 連帯保証人がいる
- 頭金(自己資金)が多い
住宅ローン・マイカーローン・教育ローンなどを予定している場合は、申し込みの数年前から準備しておくとベターです。

クレジットカードが作れない?
フリーランスだからと言ってクレジットカードが作れなくなる訳ではありません。実は独立したばかりの人でも持てるクレカもあります。例えば以下のクレカは「個人事業主 / フリーランス」を対象としているため、比較的カンタンに発行できます。
フリーランスになってからクレジットカードを作成したい場合でも、問題はないでしょう。
大手企業と取引できない?
残念ながら「フリーランスとの直接取引はNG」という大手企業は存在します。
クライアント企業の立場としては、株式会社と比べれば、どうしてもフリーランスの信用度は低くなってしまいます。「じゃあ、諦めなければいけないのか…」とガッカリするのは早いですよ。
直接取引は不可でも、エージェントや案件紹介サービスを介して取引するのは可能、というケースもあります。例えばエンジニア・デザイナー専門エージェントの「レバテック」では取引企業は5,000社以上。中にはGMOやDMM・価格ドットコムなど有名企業とのつながりがあります。
大手企業と取引したい場合は直接連絡を取るのではなく、エージェントを経由してみましょう。

賃貸契約できない?
フリーランスが賃貸物件を借りるのは難しい、というのはよく聞く話ですよね。家賃は毎月発生するものですから、貸す側が「収入が安定しないフリーランスはちょっと…」と心配になってしまうのです。
そこで、気になる物件を見つけたら社会的な信用性を証明するようにしましょう。
- 収入を証明する書類(家賃の36倍程度の年収が目安)
- 預金残高を証明する書類(1〜2年分の家賃があるとベター)
- 連帯保証人または保証機関からの保証をつける
これらの条件を満たすのが難しい方でもフリーランスの部屋探しをサポートしてくれる不動産屋さんも多いので、フリーランスということを伝えて相談してみるとよいでしょう。
まとめ
「フリーランスは憧れるけど、社会的立場が弱そうだな…」と思っている方へ。この記事では「フリーランスは本当に社会的信用が弱いのか?」について説明しました。近年リモートワーク・テレワークが浸透し、副業フリーランスも始めやすくなり、フリーランス人口が増えてきました。その結果、フリーランスの社会的地位が向上しています。
- 開業から2〜3年経っていればローンが組める
- フリー向けのクレジットカードなら作りやすい
- 大手企業と直接取引は難しくてもエージェント経由で可能
- 収入・貯金を証明できれば入居審査も通る
「意外と社会的地位に対するデメリットは小さいんだ」と思ったのではないでしょうか。
フリーランスは「時間が自由になる」「頑張った分、報酬で返ってくる」などメリットの方が大きく、社会的地位はそこまで気にならないはずです。