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怒りをモチベーションに変換⁉︎アンガーマネジメントとは?

2022.04.04

freenote編集部

怒りのコントロール法として注目されている「アンガーマネジメント」。何かをきっかけに生じたイライラや怒りの感情は、日常的な人間関係をギクシャクさせるだけではなく、個人事業の事業活動においても大きな影響を与えかねません。

アンガーマネジメントは怒りの感情とうまく付き合っていくための心理トレーニング法であり、コントロールできるようになることによって業務を円滑に進ませられるとして注目されています。ここではアンガーマネジメントとはどのようなものなのか、メリットややり方について詳しくお伝えしていきましょう。

アンガーマネジメントとは?

アンガーマネジメントとは「Anger(怒り)」「Management(管理方法)」といった2つの単語によって造られた考え方で、怒りをうまくコントロールするために1970年代にアメリカで提唱された心理トレーニングです。

もともと犯罪者の矯正プログラムや犯罪抑止のために活用されていたものですが、近年においては日本でもビジネスの分野で活用されるようになり、ストレスマネジメントの一環として広く取り入れられています。

アンガーマネジメントの目的

何かのきっかけでついカッとなってしまい、感情を抑えることができず、人間関係がギクシャクしてしまってから後悔したという経験がある方は少なくないでしょう。

疲れや不安、悲しみなどが自身の許容量を超えてしまうことによって怒りの感情が急激に生じ、その感情が我慢できなくなってしまうと周りに対して怒鳴ったり、責めたり、物を壊したりして発散させてしまうのです。

このような怒りの感情は完全になくすことはできませんが、発生した感情をコントロールですることによって、円滑な人間関係やスムーズな事業活動、モチベーションアップとして有効活用できるようになるのです。

アンガーマネジメントの必要性

アンガーマネジメントは怒りの感情をなくすことや無理に我慢する状態を目指すものではなく、必要のない場面では感情を静め、怒るべき場面においてはうまく怒ることができるようにするためのものです。

怒りの感情は時として攻撃性が強くなってしまう傾向がありますので、その行為がハラスメントとしてみなされてしまう可能性もあります。

しかし、価値観の異なる人と接するような場面においても、うまく感情をコントロールして受け止められるようになり、怒りをバネにして行動の原動力にできるようにもなりますので、個人で事業活動に取り組む上では身につけておくべきマネジメント法ではないでしょうか。

アンガーマネジメントを活用するメリット

アンガーマネジメントを個人事業に活用することによって、自身の怒りの感情をうまくコントロールできるようになり、事業活動に良い影響を与えることができます。

事業効率がアップする

個人事業の事業活動では、自分とは異なる価値観と向き合わねばならないことも少なくありませんが、アンガーマネジメントを習得しておくことによって、素直に受け入れられるようになり、事業を円滑に進ませることができます。

事業での人間関係を良好に築くことができますので生産性をアップさせることに繋がり、視野が広がって他者の価値観に寛容になり、心に余裕を持って事業に取り組めます。

ストレスマネジメント

怒りの感情は、それを発散させても飲み込んだとしても強いストレスとなってしまい、その後の事業活動に大きな影響を与えてしまうことがあります。

しかし、怒りをコントロールできるようになることによって、怒るべきなのか、怒らないようにするべきなのか冷静に判断できるため、余計なストレスを抱えにくくなるのです。

コミュニケーションがスムーズになる

怒りが生じてしまうとどうしても人間関係がギクシャクし、コミュニケーションが取りにくくなり、また普段から怒りっぽい人と認識されると避けられてしまいがちになります。

アンガーマネジメントは感情を前面に出さずに冷静に対処できるようになるため、理性的な言葉で伝えられるようになり、円滑なコミュニケーションに役立つのです。

アンガーマネジメントのやり方

アンガーマネジメントの実践方法には3つのステップがあります。

6秒間コントロール

「6秒間コントロール」とは、怒りが生じたときに理性が介入するまでの6秒をやり過ごすという方法で、怒りを感じてカッとなってしまった場合においてもこの対処法によって冷静な判断ができるようになります。

6秒間の衝動をコントロールするためには、単純に6秒の経過を待つだけではなく、「落ち着け」「大丈夫」などの言葉を心の中で呟くだけでも効果があります。

思考のコントロール

6秒間コントロールによって衝動を抑えることができたのであれば、自身の怒りに向き合って、怒りの感情を10段階評価することによって客観視できるようになり、怒りの傾向や対処法が見えてくるようになります。

自分の許容範囲で怒りを計ってみることはとても大切で、例えば3段階であれば「怒るべきではない」、7段階であれば「うまく相手に伝えよう」と対処法をみつけることができるようになるのです。

この思考のコントロールによって、許容できる範囲なのか、許容できない範囲なのか、冷静に振り分けすることができます。

行動のコントロール

思考のコントロールで許容できない範囲だと判断した場合、その怒りの感情のまま行動するのではなく、「重要なのか重要ではないか」「変えられるのか変えられないのか」という2つの視点で行動を判断していきます。

重要なものであって、変えられるものならすぐに取り掛かる必要がありますし、変えられないなら受入れて現実的な対処法を見つけていかねばなりません。

重要ではないもので、変えられるものなら取り掛かるべく時期に来たら行動するべきで、変えられないものなら放置しても問題ないと判断するといいでしょう。

まとめ

怒りをコントロールする心理トレーニング法「アンガーマネジメント」は、怒りといった強い感情を冷静にコントロールし、人間関係を円滑にし、個人事業の事業活動をスムーズにするためにとても大切です。

6秒間コントロールによって怒りの衝動を抑え、思考のコントロールによって怒りを客観視し、行動のコントロールによって対処法を見つけだしていくことができるために、ストレスマネジメントはもちろん、事業効率を高めるためにも役立ちます。

怒りをコントロールして、個人事業の事業活動に集中するためにも、ぜひ取り組んでみることをおすすめします。

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freenote編集部

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