フリーランスは非常に魅力的な働き方ですが、いざフリーランスになってみると様々な不安や悩みが出てきます。
この記事を見ているフリーランスの方にも、悩みや不安と闘い続けている方がたくさんいるでしょう。そこでこの記事では、フリーランスが抱える悩みとその対処法について紹介していきます。
やらなければならない作業が多すぎる
フリーランスになると、メイン業務だけでなく、営業活動・事務作業など、全ての業務を自分で行う必要が出てきます。これは思っている以上に大変なことであり、全ての業務を効率的に進めていかないと、「やることが多すぎる・・・」「事務作業や雑務に時間を取られてメイン業務まで手が回らない・・・」となってしまう可能性が高くなるのです。
このような悩みを解消するためには、会計ソフトの導入・外注サービスの活用がおすすめです。会計ソフトをうまく活用することで記帳や集計をほぼ自動化することもできますし、オンライン秘書などを利用すれば事務作業などを任せ、メイン業務に集中できるようになります。
収入が不安定
フリーランスの多くが、収入の不安定さに悩みや不安を抱えています。フリーランスは会社員とは違い、固定給ではなく案件ごとの報酬を受け取る形になりますので、その月によって収入が変動します。その月に100万円稼げたとしても、翌月は0円という場合もあり、どうしても不安になってしまうのです。このような不安を解消するためには、仕事のツテを複数作ったり、対応できる仕事の幅を増やすことが大切になってきます。
特定のクライアントや代理店などに依存してしまうのは不安定になる要因なので、直接営業やクラウドソーシング、フリーランス向けのエージェントなど仕事のツテを複数つくっておくことが重要です。
また、事業の幅を広げるのも1つの方法と言えます。例えば、「Webデザイン×Webライター×動画編集」のように事業の幅を広げることによって、複数の収入源を作れるようになります。
こういった対策を講じることで、上手にリスクヘッジを行いながら事業を拡大していけるようになりますので、不安や悩みを解消しやすくなるのです。
自己管理が中々うまくいかない
フリーランスになると、全てが自由になります。仕事する時間や曜日も自由ですし、案件を受けるかどうかも自分で決められます。これは非常に魅力的な働き方ですが、自己管理が物凄く大変です。
サボっても怒られることはありませんので、ついついサボってしまいがちですが、これをやってしまうと後々自分の首を絞めることになります。フリーランスが自己管理能力を高めるためには、仕事をする時間・曜日・部屋などを明確に決めて、メリハリを持って生活することが大切です。
仕事が単発で終わってしまう
フリーランスが安定した収入を得るためには、リピーターを多く獲得することが大切です。そうすることによって、毎月安定した収入を得られるようになりますので、フリーランスならではの悩みを軽減できるようになります。
リピートしてもらうには、目の前の仕事を丁寧にこなすことはもちろんですが、新しい仕事を生み出すためにクライアントのニーズや課題を把握して提案していくことも重要です。
仕事を断れない
仕事を断れないというのも、フリーランスにありがちな悩みです。仕事の依頼が来るというのは非常にありがたいことなのですが、納期や金額などによっては受けない方が良いということもあります。
条件が合わない仕事を断れず、無理やり引き受けてしまって「一人ブラック企業」と化してしまっている方も多くいるのです。こうなってしまうと、既存のクライアントに迷惑をかけてしまうリスクもありますので、自身の稼働状況や条件によって引き受けるのが難しいと感じた場合は、丁寧かつはっきりとお断りしましょう。
確定申告が面倒くさい
フリーランスは、自分で確定申告を行わなければなりません。確定申告は、会計ソフトを使えばかなり簡単に行えるのですが、入力箇所が多く、多少の専門知識も必要になりますので、最初は戸惑ってしまうかもしれません。
確定申告の手間を省きたいと考えている方は、税理士に依頼するのがおすすめです。そうすることによって、記帳代行や確定申告に必要な書類の作成なども行ってもらえるようになりますので、メイン業務に集中できます。
また税理士の方に見てもらうことで、経費の妥当性や財務状況のアドバイスなどももらえたり、税金の納付漏れなども防げますので、上手に活用していくと良いでしょう。
孤独を感じる
フリーランスは企業に雇われるわけではなく、個人で仕事を請け負う働き方ですので、上司や同僚は存在しません。これは、人間関係のストレスを軽減したい方や、一人でのんびり働きたいと考えている方にとって非常に魅力的な働き方ですが、一人の時間が長くなると孤独を感じるようになります。
自分が感じている孤独感を見て見ぬふりすると、モチベーションが著しく低下し、パフォーマンスが低下する可能性がありますので注意しましょう。
フリーランスの孤独感を解消するためには、友人と連絡を取り合って遊びに行ったり、同じくフリーランスとして活動している方と情報交換や協業するなど自分にとってプラスになる人たちとは積極的に交流を図ることで孤独感を感じずに楽しく働けるようになります。
また複数のフリーランスと協力して仕事を進めることによって、より大きな案件を狙えるようにもなりますので、一石二鳥とも言えます。
常に気持ちが休まらない
フリーランスになると、休みという概念がなくなり、毎日が仕事で毎日が休みとも言えます。これがフリーランスの魅力でもあるのですが、中には、「毎日気が休まらない。。」と悩んでしまっている方もいます。
このような方は、自分で仕事をする日や時間を決めてしまいましょう。そして、休みの日はパソコンや仕事のメールを開かないようにします。そうすることによって、自分自身で仕事の日と休みの日を作れるようになりますので、メリハリを持って働けるようになります。
将来が不安
先ほども解説したように、フリーランスは収入の保証がありません。これは、フリーランスである以上切っても切れない悩みです。とはいえ、自己投資を行ってビジネスの幅を広げたり、無理のない範囲で資産運用をしたり、収入の一部を確実に貯金したりすることによって、不安を和らげられるようになります。
また就業不能保険などに加入しておくことで、病気やトラブルなどによる一時的な収入減への不安を減らすこともできます。
まとめ
フリーランスは時間が自由に使えたり、成果を上げた分が報酬につながったりと非常に魅力的な働き方ですが、フリーランスならではのデメリットやリスクもあります。
ただし、会社員になれば会社員のデメリットやリスクもありますので、フリーランスが不利と考えずに、上手に付き合っていくことがポイントです。この中に何か当てはまる悩みや不安がありましたら、是非今回紹介した対処法を実践してみてください。
この記事を書いた人
WRITER
中村 和正
Kazumasa Nakamura
株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター
Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。