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開業後3年未満で廃業…ではなく10年後も生き残るためのキャリアアップ術

2022.11.30

リンキープス

古いデータにはなりますが、中小企業白書(2006年版)「開業年次別 事業所の経過年数別生存率」によると、個人事業主は開業して1年未満で約40%、5年では約25%が廃業すると言われています。10年後も生き残るのは、なんと10%程度だとか…。開業後、生き残れる人と廃業に追い込まれる人、その違いはやはり「キャリアアップ」ではないでしょうか。そこで今回はフリーランスとして開業後もキャリアアップするための学び方について解説いたします。

なお、本記事では

  • 長期的なキャリアプランの理解
  • 自己投資の重要性の認識
  • 不確実性への対応力の向上
  • 持続可能なキャリアの構築
  • モチベーションと自己実現の促進

といったベネフィットを得ることができます。それではいってみましょう。

そもそもフリーランスのキャリアアップって?

キャリアアップの最終的な成果は「収入を上げること」です。

フリーランスを辞めてしまう理由のひとつに「稼げない」があります。国税庁の調査によると、事業所得者(≒個人事業主)の36.5%が所得金額200万円以下です。年間所得が200万円なら1ヶ月の所得が約16万円という計算になります。

一人暮らしなら節約してギリギリ生活できるかどうか、結婚して2人で暮らすとなると赤字になるかもしれません…。

一方で、事業所得者(≒個人事業主)のうち6.3%が所得金額1,000万円を超えます。「せっかく独立するなら1,000万円!」と目標を掲げるのもいいと思います。

ここからは収入を上げるために、具体的に何をすべきか説明します。

スキルを上げる

スキルを磨けば仕事の幅が広がり、収入アップにつながります。例えばライターなら「渡された構成をもとに執筆する」だけではなく、SEO対策を学びましょう。キーワード選定や構成も任せてもらえるようになれば、その分報酬も増えます。

また、専門性の高い記事が書けるようになると、グッと単価も上げられますので、例えばNFTや暗号通貨など、需要のあるジャンルで、かつ専門性の高い記事が書ける人が少ない分野を狙って知識をつけるのもいいと思います。

上流工程を担当する

企画・設計といった上流工程を担当することもキャリアアップと言えます。例えば「アイキャッチ作成を担当するデザイナー」から「デザイナーやプログラマーなどのスタッフをまとめるWebディレクター」に転向します。これまでと携わる業務が異なり、クライアントとの距離も近く、より”やりがい”を感じられるでしょう。

また、上流工程を担当できるようになると、より大きなプロジェクトを任せてもらえるようになりますし、ビジネスとして幅が出ます。そのため、報酬も段違いに上がることも珍しくありません。

資格で箔をつける

資格は知識・スキルの証明です。フリーランスは資格がなくとも始められますが、クライアントの立場から言えば資格を持っているほうが安心して頼めます。職種によって役立つ資格は異なるので、「エンジニア 資格」などのキーワードで調べてみましょう。

例えばエンジニアなら「基本情報処理技術者」「応用情報技術者」「AWS認定資格」を持っていると有利になります。他にもMBA(経営学修士)・中小企業診断士や行政書士などの士業資格・民間資格・民間資格を取るのも検討してみましょう。

フリーランスはどうやってスキルを学ぶ?

フリーランスには、会社員と違って上司・先輩がいません。自分の好きなように進められる一方で、「今日は勉強しなくていいか」と後回しにもできます。

自分で目標を立てて行動計画に落とし込み、その通りに動くことが、フリーランスとして生き残るためのコツです。ここではフリーランスが学ぶための方法を紹介しますので、ぜひキャリアアップ計画を立ててみてください。

書籍で学ぶ

学ぶ方法の定番といえば、本ですよね。特にIT系・Web系の資格を取りたい人におすすめです。

例えば「資格名(基本情報処理技術者など) 本」と調べるといくつもヒットするため、読みやすい本を選んで勉強できます。

参考書を繰り返し読み、問題集・過去問を解いて知識を定着させましょう。

また、先ほどお伝えしたように、専門的な知識をつけるのにも特定のジャンルの本を数冊読んでみると意外と身につくものです。

学習サイトで学ぶ

「本を読むのは苦手」という方は動画で学びましょう。

近年、Web系フリーランス向けの学習サイトは増えていて、豊富なコンテンツから自分の学びたい講座を選べます。

特に有名なのは「Udemy」や「Schoo」です。例えば「Udemy」の未経験からプロのWebデザイナーになる! 400レッスン以上の完全マスターコースでは、PhotoshopやHTML・CSSが学べます。

「Udemy」は基本有料なので、そこまでお金をかけられないという場合は「Schoo」を確認してみましょう。「Schoo」の生放送授業なら無料で視聴できます。

気になる授業があれば、まずは試しに参加することをおすすめします。

セミナーや勉強会に参加する

「ひとりで勉強すると怠けてしまう…」という人は、セミナーや勉強会に参加してみましょう。

イベントプラットフォーム「connpass」では、主にエンジニア向けのセミナー・勉強会が公開されています。イベントの申し込み・決済も「connpass」上で可能、あとは会場に行くだけでOKです。イベント後は参加者一覧を確認できるため、Twitterなどでつながるのもカンタンです。

セミナーや勉強会で仲間を見つければ、励まし合いながら勉強を続けられるでしょう。

スクールに通う

自分一人で学ぶと、どうしても知識が偏ってしまいます。体系的に学びたい人にはスクールがおすすめです。

スクールを選ぶときは「サポートは手厚いか」「案件紹介制度があるか」「オンライン授業があるか」などを確認しましょう。

オンライン授業のあるスクールなら好きな時間に受講できるため、仕事に支障なくスキルを強化できます。

こちらでもWebフリーランスの稼ぎ方を学ぶオンラインスクールを開校しております。詳細はこちらに書いていますので、ご確認ください。

まずは案件を受けてみる

「これだけ学べば十分」という明確な基準はありません。特にWeb業界の流れは早く、1年前に当たり前だった技術が今は廃れているということもザラです。

ある程度 知識を身につけたら、思い切って案件を受けてみましょう。お金をもらっている以上「やっぱり出来ませんでした」とは言えないですし、分からないことは必死で調べるでしょう。

「どうしても対応できない場合は…?」と不安になるかもしれませんね。確かに案件を受けてから知識不足だったと気づくこともあるでしょう。そんなときもクライアントに迷惑をかけないよう、本当にどうにもならない時に頼れる相手を作っておくことも重要です。

また、クラウドワークスランサーズなどで活動している場合は、直接の契約よりも比較的そうなった場合のお断りがしやすいです。まずはそういうところで実践を積んでから直契約の営業を行うのもいいでしょう。

情報収集→実践→情報収集の繰り返しで技術を習得していくことで、スキルの幅が広がり、キャリアアップにつながります。

まとめ

今回は独立後もキャリアアップするための学び方を解説しました。

  • 書籍で学ぶ
  • 学習サイトで学ぶ
  • セミナーや勉強会に参加する
  • スクールに通う
  • 案件を受ける

フリーランスには上司はいないため、自分で計画を立て、行動に移すことが大事です。毎日の積み重ねがスキルアップ・キャリアアップにつながり、10年後も生き残れる確率が上がります。「収入を増やしたい」「より上流工程に関わりたい」と思っているなら、今日から学び始めましょう。

この記事を書いた人


WRITER

リンキープス

Webライター兼編集者、開業4年目です。フリーランスとしての実体験をもとに記事を執筆しています。フリーランスを目指す人や駆け出しフリーランス、皆様の一助になれば幸いです。