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独学でWebデザイナーになれる?習得が必要なスキルや勉強方法も解説!

2022.11.23

freenote編集部

近年、自由な働き方ができる仕事として「Webデザイナー」が注目されています。しかし、「どのような方法で目指せるのか?」「必要なスキルや勉強方法が分からない!」と感じている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、Webデザイナーの業務内容や必要なスキル、独学でなれるかという点を中心に解説します。

Webデザイナーの業務内容とは?

Webデザイナーになるためには、まずWebサイトの制作にどのような工程や作業があるのか知ることが必要です。そして、Webデザイナーが担当する仕事を知り、必要なスキルを中心に習得することが大切です。ここではWeb制作の全体の流れをご紹介します。

要件定義

クライアントからの要望をヒアリングし、Webサイトの仕様を決めます。クライアントが抱えている課題や方向性についても確認し、目的を達成するために必要な要件を決定します。主にWebディレクターが担当することが多い業務です。

情報設計、ワイヤーフレームの作成

要件定義した内容をもとに、どのようなサイト構造、レイアウトを組めばWebサイトを利用しやすいか考え、Webサイトの設計図となるサイトマップやワイヤーフレームを作成します。これにはIA(インフォメーション・アーキテクト)という専門の職種もありますが、Webデザイナーが担当することも多い業務です。

デザインの制作

ワイヤーフレームに沿ってデザインルールの定義やコンテンツの配置、パーツをデザインしデザインカンプというWebサイトの完成見本を作り上げていきます。

Webサイトとしての使いやすさも重要ですが、どういった印象を伝えたいかという観点で最適な配色や写真などを選定していくことも重要な作業となります。

コーディング

デザインカンプをWebサイトとして閲覧できるようにするためにはHTMLやCSSといった言語を用いて、コーディング作業を行います。HTMLコーダーと呼ばれるコーディング専門の担当者もいますが、Webデザイナーでコーディングまで行う方も多くいます。

テスト

Webサイトが出来上がったらテストアップをして関係者で最終チェックをします。このときWebデザイナーはデザイン通りに実装されているか、ユーザーが見づらい、使いづらい点はないかといった観点でチェックをします。

Webデザイナーに必要なスキルについて

前述したようなWebデザイナーの業務をこなすためには、どのようなスキルが必要となるのでしょうか?そこで今度は、Webデザイナーになるために必要なスキルの解説をしていきます。

必須スキル

Webサイト制作に関する基礎知識や理解

基礎知識としてWebサイトの仕組みやよく使われる用語の理解や、見やすく分かりやすいWebサイトにするためのデザイン知識が必要です。

近年ではパソコンだけでなく、スマートホンやタブレットなどWebサイトを閲覧する環境も増えていますので、各デバイスの特性などについても知っておく必要があります。

デザインツールの習得

デザイン案を作成するためには、デザインツールの習得も必要です。AdobeXDやfigmaといったWebサイトのレイアウトを作成するデザインツールは使えるようにしましょう。その他、ロゴやアイコン作成に使えるIllustratorや、画像編集ができるPhotoshopといったソフトも利用しながらデザインを制作していきます。

よりレベルの高いWebデザイナーになるために必要なもの

UI/UX設計

UIは「ユーザーインターフェース」の略称で、ユーザーと商品やサービスの間にある接点のことで、Webサイトであればブラウザに表示される画面になります。一方、UXは「ユーザーエクスペリエンス」の略称で、商品やサービスを通してユーザーが得られる「体験」を指しています。成果を出すWebサイトを作り上げるためには、ユーザーにとって使いやすいUIや満足感の高いUXを設計できるスキルも必要です。

トンマナやデザインルールの設計、制作

トンマナは「トーン&マナー」の略で、トーンは「色合い」や「色調」を示し、マナーは「方法」「しきたり」を意味し、デザインの世界観やルールのことを言います。Webサイト制作では目的やターゲットに合ったトンマナを設定し、ユーザーに与える印象に一貫性を持たせり、更新性の高いデザインルールを設計することも重要です。

企画、プレゼン力

クライアントに対して企画や案出し、プレゼンを行える能力も必要です。「ユーザーにどのような価値を提供できるか」、「競合と差別化できる点はあるか」などを考え、良いWebサイトにするための具体策を提案できると良いでしょう。

ビジネスやマーケティングの理解

Webサイトで成果を出すには、クライアントが行うビジネスへの理解も不可欠です。また、ユーザーをクライアントの望むビジネスゴールに導くためには、マーケティングの知識も不可欠です。

また、上記以外にもHTMLやCSS、JavaScript、グラフィックデザインなどもできると、より幅広い業務に対応できるため活躍の場が広がります。

一口にWebデザイナーと言ってもいろいろなタイプがいますので、自分がどういったWebデザイナーになりたいかを考え、どのようなスキルを身につけていくべきか計画しましょう。

Webデザイナーになる方法とは?

実際にスキルを習得してWebデザイナーとなるためには、どのような方法があるのでしょうか?主には下記の3つが挙げられます。

OJT(On-the-Job Training)

1つ目はWeb制作会社などのOJT を通してWebデザイナーとなる方法です。メリットとして、現場の実践的な制作の技術や知識を学べますが、中途未経験でのデザイナーの採用は少なく競争率も高い点に注意が必要です。

スクール

2つ目はWebデザインが学べるスクールに通う方法です。現場経験もあるプロの講師が指導するため、より実践的なデザイン制作の技術や知識が学べます。また、カリキュラムに沿って学ぶので効率的に学ぶことができ、仲間もできやすいメリットがあります。

独学

3つ目は独学で学ぶ方法です。メリットはスクールなどに比べて費用を抑えられる点です。デメリットとしては勉強のモチベーションを保つのが難しいことや、何をどのような順序で学ぶかも自分で考える必要があるため、非効率な勉強をして回り道をしてしまう可能性もあります。

Webデザイナーには独学でなれる?

では、独学でWebデザイナーになるためにはどのような方法があるのでしょうか?

書籍を見ながら学習する

まずは書籍でWebデザインを学ぶ方法です。ポイントはどのような勉強を学ぶべきか決めた上で、必要な情報が載っている書籍を選ぶことです。また、分からない部分はネットや質問サイトなどで自ら調べ、解決する根気も必要です。

動画や学習サイトを活用する

YouTubeやEラーニングサイトなどを使えば無料、もしくは安価にWebデザインを学べます。プロのデザイナーの講義を視聴できるほか、メールなどで質問できるサイトもあります。

これらの方法を活用してWebデザインを学んでいく必要があります。しかし、未経験で制作会社に入った方でも1人前のWebデザイナーになるには数年かかりますので、独学でやり遂げるには相当の時間と覚悟が必要といえるでしょう。

さらにフリーランスとしてやっていきたければ、営業やディレクション、契約や資金管理などのスキルや知識も必要です。単にデザインスキルを身につけただけでは、フリーランスとしてやっていけないことも認識しておきましょう。

まとめ

Webデザイナーの業務内容や必要なスキル、独学で学ぶ方法などを解説しました。 Webデザインがどんなものか、自分にあっているかという点ではまずは独学で触れてもみるのもよいでしょう。

しかし、結果的に時間や費用を無駄にしてしまう可能性もありますので、様々な可能性を考えながら、自分にあった方法を選択しましょう。

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freenote編集部

Webフリーランスに役立つ情報を発信するメディア「freenote」編集部です。仕事に役立つナレッジや情報。経営や営業に関する情報などさまざまなジャンルの記事を発信していきます。