みなさんも学生時代から社会人と大小はあれど、常に誰かと比べられる競争社会の中で過ごし、これからもその中で過ごしていくという方が大半だと思います。
特に職場ではあからさまに人と比べられ、それが評価となり報酬にも影響してきます。
そうは言ってもどんなに頑張ってもかなわない同僚、ましては後輩などがいては頑張ろうという気さえ起きないかもしれません。しかも最近では技術の進歩によって仕事の速度はどんどん加速し、もはや人間の処理能力の限界を超えてるんじゃないかとも思えてきます。しかしそんな中でも他人から高い評価を得られる方法をひとつ紹介したいと思います。
ブルーオーシャンorレッドオーシャン?
マーケティングに関わった事がある方であれば聞いたことあると思いますが、ブルーオーシャン戦略というものがあります。
ブルーオーシャン戦略とは 競争の激しい既存市場「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」を避け、競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開いていく経営戦略のこと。
例えば2006年に任天堂から発売された『Wii』は、家庭用ゲーム機が愛好者向けにどんどん操作や難易度が高度化していくなか、ゲーム初心者や未経験者をターゲットとして操作のしやすさや簡単に覚えられるゲームソフトなどに特化して大ヒットとなりました。
では業務の中のブルーオーシャンとは?
それは「人がやらないことをやる」ことです。
「そんなアイデアが思いつけば苦労しないよ。」と思ったかもしれませんが、もう少し言葉を変えて言えば人が思いつかない事をやるではなく、「人がやりたがらないこと・ついさぼってしまうこと・苦手な人が多いことをやる。」です。
嫌な仕事がやりたい仕事に変わる。
例えば面倒で細かい作業、やりづらい上司や顧客との折衝や小難しい法律のからむ手続き、データの整理など、いくつか思い当たるのではないでしょうか。
その他にも複雑な関数やピボットテーブルを使ったエクセルの資料作成、SQLを使ったデータ分析など少し勉強すれば身につくけどなかなか手が出せていないことなど。
いつもなら憂鬱で避けていた仕事もブルーオーシャン戦略だと考えれば、誰も手をつけてないやるだけで評価されるチャンスの山に思えてこないでしょうか。
しかもそう思えれば自分もモチベーションも高く取り組むことができて一石二鳥ですよね。
スキルアップにも活かせるブルーオーシャン戦略
これはスキルアップでも同様です。例えばネイティブレベルで話せる人がごまんといる英語を今からはじめるのであれば、これから需要がありそうでまだ話せる人が少ない言語を習得した方が活躍できるチャンスが自分ところにやってくる確率が高くなりますよね。
仕事ができる人は自分を騙すのが上手
こういった思考の転換は心理学的には「リフレーミング」といいます。分かりやすい例でいうと
- 「あと5分しかない」
- 「まだ5分もある」
負けている試合で終了が近づいてきた時にどちらの思考を取ったほうがチャンスがあるかは分かりますよね?
このように物事の捉え方を上手く変換することで自分のモチベーションを維持したりすることができるようになりますので、嫌な仕事・苦手な仕事も誰もやらないからやったら評価される仕事、勉強して新しい知識がつくとポジティブに捉えなおしてみましょう。
もし仕事の評価につながらないというものでも、嫌々やる仕事が減るということだけでも思考を変えてみる価値はあるのではないでしょうか。
この記事を書いた人
WRITER
中村 和正
Kazumasa Nakamura
株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター
Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。