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近年フリーランスという働き方を選ぶ人が急増していますが、その中でもパソコン1つあれば、いつでもどこでも仕事ができる「Web系フリーランス」への人気が高まっています。
この記事を見ている方の中にも、Web系フリーランスになりたいと考えている方がたくさんいるでしょう。そこで今回は、Web系フリーランスとは何か、どんなメリットやデメリットがあるかと言うことについて詳しく解説していきます。
本記事を読んでいただくことで、
- Web系フリーランスとしての活動の真の姿や現実的な側面を理解することができます。
- Web系フリーランスのリスクや障壁を事前に知ることで、適切な対策や準備をする手助けとなります。
- 孤独感などの心理的な問題への対策やアドバイスを学び、Web系フリーランスとしての生活をより健康的に進めるためのヒントを得ることができます。
また、下記のような方々に、特に読んでいただけたらと思います。
- Web系フリーランスとしてのキャリアを検討している人
- すでにWeb系フリーランスとして活動しているが、困難に直面している人
- フリーランスという働き方に興味がある人
- フリーランスとして活動している人の友人や家族
それではいってみましょう。
Web系フリーランスとは?
Web業界とはインターネットを利用して商品やサービスを提供する企業たちの業界です。I T業界とも言われることもありますが、I Tというとハードウェアや通信機器なども含まれてくるので、I T業界をより狭めたジャンルになります。
そんなWeb業界で働くのがWeb系フリーランスですが、代表的な仕事には、Webデザイナー、Webエンジニア、Webライター、Webマーケターなどがあります。
今、なぜWeb系フリーランスが注目されるのか?
この背景には、コロナによって爆発的に推進されたリモートワークの普及や、個人のスキルや才能を最大限に活かせる柔軟な働き方を求めるミレニアル世代の価値観の変化があると言えます。また、給料が上がらないと言われているこの日本で、従来の雇用形態に縛られることなく、自分のライフスタイルに合わせてプロジェクトを選び、高収入を目指せるのも魅力的です。
このように、自由度の高さとキャリアの自己決定権が、多くの人々にフリーランスという選択をさせる大きな要因となっています。
Web系フリーランスになるメリットは?
では次に、Web系フリーランスになるメリットについて詳しく見ていきましょう。
いつでもどこでも仕事ができる
Web系フリーランスは、パソコンとネット環境があれば、基本的にはいつでもどこでも仕事ができます。その柔軟さは、大きな魅力の一つです。場所や時間に縛られることなく、好きな時間に好きな場所で仕事をし、好きな時間に休む。この自由度が、ライフスタイルデザインの基盤となります。
毎朝決まった時間に出社する必要はなく、自宅でも外出先でも、旅行先でも仕事が行えますので、自由な働き方を求めている方には最適です。
自らの時間を設計することで、趣味や家族との時間、さらには自己啓発のための時間もしっかり確保できるようになります。固定された勤務時間に縛られず、自分の生活リズムに合わせた働き方が、メンタルヘルスの向上や生産性のアップにも繋がります。
人間関係のストレスを軽減できる
Web系フリーランスは、人間関係のストレスを軽減したいと考えている方に最適です。なぜなら、一緒に仕事をするメンバーやクライアントなど、会社員と比べると仕事をする相手を選べるからです。
もちろん、売上を立てないといけないので、仕事を選べないケースもありますが、相性が合わないクライアントや考え方の合わない仕事仲間などと距離を置くことができますので、人間関係のストレスを最小限にして、楽しく働けるようになります。
頑張れば頑張るほど稼げる
Web系フリーランスに限った話ではありませんが、フリーランスは給与ではなく案件ごとの報酬を受け取る形になりますので、頑張れば頑張るほど稼げます。現代のビジネスシーンでは、専門的なスキルや経験を持つプロフェッショナルほど、報酬に見合った評価を受ける傾向が強まっています。自らのスキルセットや業界での経験を最大限に活かすことで、高収入を手に入れているフリーランスも少なくありません。
会社員で給料を倍にしようとしたら通常数年はかかってしまいますが、フリーランスであれば前年からの収入が倍になるというのも珍しいことではありませんので、「今よりも年収を上げたい」「頑張った分の報酬を得たい」と考えている方に最適です。 ただ、その分フリーランスとしてキャリアを積む上で、継続的なスキルアップや知識の更新、そして経験を積んでいくことは欠かせません。高収入を目指すためには、常に市場の動向をキャッチし、自分自身をブラッシュアップする意識が求められるのです。
自分の時間が増える
フリーランスは、企業に雇われるわけではなく、個人で仕事を請け負う形になりますので、勤務時間や勤務日を自由に決められます。 自己管理さえきちんとすれば、自分の時間や家族との時間を作れるようになりますので、人生の充実度を高めたいと考えている方におすすめです。
Web系フリーランスになるデメリットは?
では次に、Web系フリーランスになるデメリットについても詳しく見ていきましょう。
全ての業務を自分で行う必要がある
フリーランスになると、メイン業務だけでなく、請求書の発行や経費精算などの事務作業を行う必要が出てきます。取引先が多くなればなるほど、事業の規模が大きくなればなるほど、やらなければならない事務作業や雑務が増えますので、時間管理を徹底しながら効率的に進めていかなければなりません。
実際に、日々の事務作業や雑務に追われ、「メイン業務が全く進まない・・・」と悩んでいるフリーランスもたくさんいますので注意が必要です。
収入が不安定になりがち
フリーランス最大のデメリットは、収入が不安定な点です。フリーランスは頑張れば頑張るほど稼げるメリットと同時に仕事が無ければ報酬は0円というリスクもあります。
会社員のように毎月決まった日に、決まった金額が口座に振り込まれるわけではありませんので、十分な自己資金を準備して挑戦する必要があります。
特に初心者のフリーランスは、案件の波、すなわち「忙しい時期」と「暇な時期」の差が激しいことも。一時期は連続して大きな案件が入る一方で、突然のオフピークが訪れることも少なくありません。
このような収入の波に対応するためには、安定したクライアントの確保や、複数の収入源の構築が欠かせません。また、収入が良い時期には無駄な出費を抑え、将来の不安定な時期に備える貯蓄を心掛けることも大切です。
フリーランスとしてのキャリアを継続するためには、収入の不安定性と上手く付き合いながら、持続可能なビジネスモデルを築く必要があります。
孤独を感じることもある
Web系フリーランスは、自分の裁量で仕事が選べますので、自分のペースで働くなどで、人間関係のストレスからは解放されますが、隣に同僚がいるわけではありません。そのため、人とコミュニケーションを取る機会はグッと減り、それを孤独と感じてしまう場合もあるでしょう。
実際に、「1日誰とも話さなかった」「自分一人だけ取り残されたような気がする」というような疎外感、虚無感に襲われているフリーランスはたくさんいますので、自ら人と交流する機会を作っていかなければなりません。 コワーキングスペースの利用や、同じ業界のフリーランス仲間との定期的な情報交換、ネットワークイベントへの参加などで、意識的に人との繋がりを持つといいでしょう。
保証がなく、社会的信用が低い
フリーランスは非常に魅力的な仕事ですが、会社員に比べると保証が薄く、社会的信用が低いです。保険も社会保険ではなく国民健康保険となり、全額自己負担ですし、収入の保証がありませんのでローンの審査も通りにくくなります。
特に、独立直後はかなり信用度が低くなり、不動産賃貸やカード発行の審査などが通りづらくなる可能性があります。これからフリーランスを目指すという方は、会社員のうちに引っ越しやカード発行を済ませておくと良いでしょう。
まとめ
Web系フリーランスというのは、Web業界で活動しているフリーランスのことです。最低限、パソコンとネット環境さえあればいつでもどこでも仕事ができますし、自分の努力次第で収入が上がっていきますので、非常に夢のある働き方と言えます。
ただ、Web系フリーランスにもいくつかのデメリットや注意点があり、これらを理解せずにフリーランスになってしまうと、自分の求めていた働き方と違ったと後悔してしまう場合もあります。
これからWeb系フリーランスデビューをする方は、今回紹介したメリットとデメリットをしっかりと頭に入れ、十分な準備期間を持ったうえで、挑戦していきましょう。夢のある働き方であることは間違いありませんが、それを維持し続けるための努力と工夫が不可欠であることを、最後にお伝えしておきます。
この記事を書いた人
WRITER
中村 和正
Kazumasa Nakamura
株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター
Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。