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Webデザイナーには必須!ポートフォリオ制作時のポイントや注意点とは?

2022.11.25

中村 和正

Webデザイナーにとって必要不可欠とされるポートフォリオ。しかし、これから制作会社への転職やフリーランス活動を始める方々にとっては、「どんな内容にすべきなの?」「どんな時に役に立つの?」といった疑問もあるのではないでしょうか。

そこで、ポートフォリオが必要となるシーンや入れるべき内容、どのようなポートフォリオが仕事につながりやすいかをご紹介します。

ポートフォリオとはそもそも何か?

まずはポートフォリオの意味を改めて確認しておきましょう。

ポートフォリオには多様な意味がありますが、日本語直訳では「書類入れ」「折かばん」といった意味や、投資用語では金融商品の組み合わせを示す場合もあります。また、教育業界では生徒たちのレポートや活動写真などをファイルに保管し、評価する方法を指す場合もあります。

Web業界ではデザイナーが自ら制作したWebサイトなどの実績をまとめたものをポートフォリオと呼ぶのが一般的です。見せ方には様々な方法がありますが、用途や自身の職種などに応じて選択することがポイントです。Webデザイナーであればポートフォリオサイトとして公開することが一般的でしょう。DTPデザインの実績もあれば、作品を印刷してファイリングする場合もあります。

こうしたポートフォリオは、Webデザイナーとして転職もしくはフリーランスとして働く際に必要とされます。逆に履歴書や職務経歴書だけでは、デザイナーとしてのスキルや実績をアピールすることは困難ですので、ぜひ実際に制作したWebサイトなどをポートフォリオにまとめましょう。

ポートフォリオが必要となるシーンとは

ポートフォリオは、主に下記のようなシチュエーションで必要とされます。

転職や就職活動時

企業側へ自らのスキルや制作実績をアピールする際に必要です。特にデザイナー採用の場合はポートフォリの提出を求められる場合も多いので、ちゃんと自己PRできるポートフォリオを準備しておきましょう。

フリーランス活動時

営業先や制作会社、代理店などに制作したWebサイトなどの事例を見せることで、実績のアピールができます。多くの実績を積み上げて掲載できれば、その分信頼感も高まり依頼される可能性が高くなります。

人脈を広げたい時

異業種交流会やSNS等で知り合った相手などに、自身のポートフォリオを見せることでどんなことができるのかを知ってもらえます。デザイナー同士で繋がり一緒に働くメンバーを探したい時、人脈を広げて紹介から仕事の依頼をもらいたい時にもポートフォリオは役に立ちます。

Webデザイナーがポートフォリオに入れるべき内容

ポートフォリオには相手が必要とする情報を入れないと、実績や魅力が十分に伝わりません。そのため、下記の項目は入れておくようにしましょう。

プロフィール

まずは氏名や経歴などの基本情報は入れましょう。経歴では今までどんなことをしてきたのか、得意分野などをおさえておくのがポイントです。

また、どのような思いやコンセプトで活動しているかも大事です。採用担当者や顧客からすれば、スキルや実績だけでなく、人として信頼できるかも大事な要素であるためです。

保有スキル

保有しているスキルは詳細に書きましょう。WebデザイナーであればAdobe XDやfigma、IllustratorやPhotoshopなどのデザインソフトやHTMLやCSS、Wordpressなどをどの程度扱えるかがスキルとなります。それぞれの言語やソフトの使用経験年数、それ以外にもアピールできる保有資格などあれば記載しておくと良いでしょう。

制作した実績

自身で制作したデザインなどの実績を掲載しましょう。ただデザインを貼り付けるだけでなく、制作期間、工夫した点、また自分がどのような役割を担ったかなども記載することで見る側もイメージしやすくなります。

また、大きな企業との取引があれば信頼感も高まるのでぜひ掲載しましょう。ただし、制作実績は相手先の許可なく掲載すると契約違反になる場合もありますので必ず許諾を取った上で掲載しましょう。

連絡先について

ポートフォリオは実際に見せた相手だけでなく、社内で共有されたりする場合もありますので、見た方から連絡してもらえるように連絡先についての情報も記載しておきます。SNSなどもあれば記載しておくとよいですが、投稿内容など仕事関係の人に見られても問題ないものかは注意しましょう。

Webデザイナーの成功につながるポートフォリオとは?

では、Webデザイナーとして成功するためのポートフォリオとはどのようなものでしょうか?重要なポイントとしては下記の3つがあります。

シンプルで見やすい・分かりやすい

Webデザイナーを探している人は、日々多くのデザイナーのポートフォリオを見比べて発注先を検討しています。個々のデザイナーの作品を見る時間も多くは取れません。したがって、作品の概要を短時間でスムーズに把握できるような、見やすいポートフォリオであることが重要です。

多様なジャンルやデザインの制作実績がある

多様なジャンルやデザインの制作実績があれば、それだけ幅広いデザインが可能と思われ、様々な業種から依頼が来る可能性が高まります。なお、業種やデザインテイストなどで絞り込み表示できる機能を付けておくと、閲覧者にとって分かりやすいため効果的です。

作品の詳細を文章でしっかり伝えている

ポートフォリオは画像を載せるだけでなく、制作期間や担当した業務、作品のコンセプトもしっかり文章で伝えることが大事です。なお、長々しい文章は相手にとって負担となります。簡潔で伝わりやすい文章を心掛けて説明文を作成しましょう。

まとめ

Webデザイナーにとってポートフォリオは仕事の獲得や転職の際に重要です。押さえるべき点は多くありますが、大切なのは「見る側の気持ち」を意識して制作することです。見づらい分かりづらいポートフォリオを作った人にデザインをお願いしようとは思われないでしょう。

どういった情報が必要か、どのようなデザインであれば効果的にアピールできるかを考え、自分の魅力を知ってもらうためのポートフォリオを作ってみてください。

この記事を書いた人


WRITER

中村 和正

Kazumasa Nakamura

株式会社 gracenote CEO
WACAウェブ解析士マスター

Web業界17年目。Webマーケティングや経営領域のコンサルティングや運用支援を行うほか、プロジェクトマネージャーやインフォメーションアーキテクツとして数多くのプロジェクトにも参画している。 自身がWebフリーランスから法人成りした経験を活かし、フリーランスの独立・成功を支援しています。