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フリーランスに関する本は種類が多く、どれを選べば良いか分からないですよね。そこで今回は個人事業主4年目の私が、実際に読んで役に立った書籍をピックアップしました。フリーランスに興味がある人・フリーランスになったばかりの人はぜひ読んでみてくださいね。
フリーランスとしての心構えを学べる本
独立したばかりなら、フリーランスとして活動するにあたって必要な心構えや知識を確認しましょう。ここでは初心者フリーランスが読んでおきたい3冊を紹介します。
世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生
『世界一やさしい フリーランスの教科書 1年生』は、初心者フリーランスに役立つ書籍です。特に、営業をかける会社の見つけ方や営業の仕方は何度も読み返してほしい部分です。
フリーランスは独立してすぐに仕事がもらえるとは限らず、自分で営業をしなければいけません。「名刺に何を書けばいい?」「テレアポ営業って何するの?」などの疑問に詳しく答えてくれるのが、この本です。
フリーランスで行こう!
本はあまり好きじゃない…という人におすすめなのが『フリーランスで行こう!』です。コネのない会社員が、フリーのイラストレーターとして活躍するまでがマンガで描かれています。
フリーランス向け書籍は輝かしい実績が主な内容になりがちですが、この本では苦悩や失敗談を惜しげもなく公開。「つらいのは自分だけじゃないんだ」「最初から上手くいくことはないんだ」と勇気をもらえるはずです。
ネットビジネスで必ずモメる法律問題
WebサイトやSNSを運営する場合、法律知識も学ぶ必要があります。例えばWebサイトに競合サイトの文章をそのまま載せると著作権の侵害にあたり、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科されます。
お問合せページやECサイトを設置している場合は個人情報保護法が関わり、個人情報を正しく取り扱っていないと1年以下の懲役または100万円以下の罰金となります。法律トラブルを引き起こさないために、『ネットビジネスで必ずモメる法律問題』を読んで対処しておきましょう。
マーケティング・商品開発に役立つ本
フリーランスとして生き残るには「売れる商品やサービスを作れるか」がカギです。マーケティングを上手にやれば、営業に膨大な時間を割かなくても半自動的に仕事が入ってくるということも実現可能です。マーケティングや商品開発について知り、売れる商品を考えてみましょう。
アイデアのちから
フリーランスは商品開発もネーミングも一人で完結しがち。「いい商品を思いついた」「商品名も分かりやすくした」と思っても、見込み客がそう思わない可能性もあります。
覚えられないほど複雑な名前なら検索できず、人にも聞けず、購入もできません。『アイデアのちから』では、商品やサービスを記憶に残すための6つの法則を紹介しています。買ってもらうための最初のステップとして、覚えてもらえる商品を目指しましょう。
ビジネスデザインのための行動経済学ノート
私たちは、自分が思っているより他人の影響を受けて行動しています。例えばSNSで”いいね”を押してもらったとき、プロフィールを見に行ったり、”いいね”を返したりしますよね。これは「返報性」つまり、お返ししたくなる気持ちから来る行動です。
『ビジネスデザインのための行動経済学ノート』では、人が行動する理由とその心理を活用する方法を解説しています。記事を読んでもらう・商品を買ってもらうためのヒントがきっと見つかるはずです。
ファンベース
あなたは「パレートの法則」を知っていますか? 「80:20の法則」とも言われ、「売上の80%は20%の顧客が生み出す」と考えられています。20%の濃いファン(コアファン)を大切に扱うことが、LTV(顧客生涯価値)のアップにつながります。
売上が下がり始めたとき、新規顧客を獲得しようと思いがち。そうではなく、コアファンを満足させているかを確認すべきだと説いているのが『ファンベース』です。「短期的な売上で終わらせたくない」「いつかは法人化したい」と考えているなら、ぜひ読んでみてください。
マインドセットを変える本
マインドセットとは、思考の癖や行動パターンを意味します。例えば難しい案件を見つけた際に「おもしろそうだ」と応募するか、「自信がない」と諦めるかによって、その後の成長スピードに大きな影響を与えます。
マインドセットを変えるきっかけとなる、おすすめの本を3冊紹介します。
成長マインドセット
新しい商品を思いついたものの「でも売れないかも」「LPの作り方分からないし」…と悩んでしまい、結局何もしなかった経験はありませんか?
『成長マインドセット』では、その状態はアクセルと同時にブレーキをかけてしまっているからだと説明しています。この本を読めばブレーキの外し方が分かり、行動力を高められるのでフリーランスとしての成功も近づきます。
イシューからはじめよ
フリーランスとして人気が出てくると、仕事に追われて自分の時間がなくなってきます。ここで「努力が足りないからだ!」「休日も仕事すればいいんだ!」と考えると無理してしまい、体を壊すかもしれません。
努力や根性では、根本的な解決にはなりません。『イシューからはじめよ』を読むと、本当に解決すべき課題を見極め、解決策を出すための考え方が身につきます。
マインドセット「やればできる! 」の研究
自分の子どもがテストで良い成績を取ったとき、どんな声かけをするでしょうか?子どもを持つ人はもちろん、そうでない人も一度考えてみてください。
「すごい!」「頭がいいね」と褒めるでしょうか?それとも「一生懸命がんばってたもんね」「前回より良いね」と言うでしょうか?
『マインドセット「やればできる! 」の研究』には、結果に注目した言葉では子どもの学習意欲を下げ、成績も下がるという実験が紹介されています。
頭の良さを褒められた瞬間は嬉しくても、解けない問題を見つけるとやる気を失ってしまうのです。「問題を解けない自分はダメ」「難しい問題はやらないでおこう」と考えるためです。
一方、努力や成長に注目した言葉をかけられた子どもは失敗を恐れずチャレンジします。「結果がどうであれ、行動した自分を認めてもらえる」と思っていて、実際に試行錯誤するので成長していき、また褒められるという好循環に入ります。
子どもにどんな言葉をかけるとより伸びるかという実験は、自分に対しても応用できるでしょう。
まとめ
今回は個人事業主4年目の私が、実際に読んで役に立った書籍を紹介しました。独立してから「こんなはずじゃなかった」「会社を辞めなければよかった」なんて後悔したくないですよね。本を読んでフリーランスに必要な知識をつけておけば、生き残れる確率がグッと上がりますよ。