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仕事を引き寄せる!魅力あふれるフリーランスのキャリアシートとは?作成ガイド

2022.12.16

freenote編集部

「キャリアシート」という言葉をご存知でしょうか。キャリアシートは、自身の経歴やスキルをまとめたもので、フリーランスの方が案件に応募した際などに「キャリアシート」の提出を求められることがあります。

キャリアシートで、これまでの経験やスキル・資格を上手にアピールできれば案件を獲得できるチャンスが広がります。今回はキャリアシートの重要性や書き方の注意点などをまとめました。

フリーランス・業務委託でもキャリアシートは必要?

キャリアシートとは、職務経歴書と言われる場合もありますが、これまでの詳しい仕事内容や実績、自分が持っているスキルや資格などを記載した資料です。転職の際に作成したことのある方もいるかもしれませんが、フリーランスでも案件に応募する際にキャリアシートを提出してと言われるケースも少なくありません。

キャリアシートと履歴書の違いもよく聞かれますので、下記に記載しておきます。

キャリアシートは、過去の職務経歴やスキルの情報の詳細を記載するシートに対し、履歴書は今までの学歴や氏名・住所など基本的な情報を記す書類です。 生年月日や住所、電話番号、学歴、職務経歴、免許、資格、志望動機、通勤時間、扶養家族の有無などの記載欄が設けられているのが一般的です。

マイナビエージェント:【キャリアシートとは】キャリアシート作成のポイントや項目別の記入例 より引用

ある意味、履歴書に記載する内容も入れ込み、履歴書の代わりとすることも可能です。

企業は、あなたが持っている資格やスキル、これまで関わってきたプロジェクトを総合的に判断してあなたが求める人材かどうかを判断します。キャリアシートで案件にマッチしそうだと判断されると面談に進むというケースが多いので、どんなに素晴らしいスキルや資格を持っていてもキャリアシートでアピールしなければ相手には伝わりませんし、面談のチャンスを逃すことになります。

つまりキャリアシートは、ただ事実を書くだけの書類ではなく、プロフェッショナルとしての信頼性を築くのに役立つため、自分の強みを魅力的に伝える工夫が必要なのです。

フリーランスのキャリアシートの書き方

フリーランスのキャリアシートは、一般企業の就職で提出する職務経歴書に記載する項目とそこまで大差はありません。ここでは、キャリアシートに記載すべき項目と書き方について見ていきましょう。テンプレートとしてお役立てください。。

基本情報

基本情報には、以下の項目を記載しましょう。

  • 名前
  • 生年月日
  • 年齢
  • 住所
  • 連絡先(メールアドレス)
  • 電話番号
  • ウェブサイトやポートフォリオへのリンク
  • 最終学歴

キャリアシートを送る段階では個人情報を伏せて提出される場合もありますが、どちらでも対応できるように準備しておきましょう。また、写真やアイコンも挿入しておいた方がいいでしょう。

スキル

スキルは、保有している資格・技術・得意分野・使用可能なアプリケーションを記載します。記載する分量に制限はありませんので、持っているスキルは出来る限り書き出すことが大切です。ただし、長文で書き連ねても読みづらくなってしまうので、ジャンルごとにまとめる。表形式にするなど、読み手の事を考えて見やすくまとめましょう。

応募する案件の要件が明確に分かっている場合には関連するものを優先的に記載したり、マーキングしたりなどして分かりやすくするのがいいと思います。また、未経験の技術でも十分な知識があり、対応可能な場合は「〇〇に関しての技術知識」などと記載する方法もあります。

これまで経験したプロジェクト

プロジェクトごとに規模や期間、自分が担った役割を具体的に記入します。またそのプロジェクトがどんな成果をもたらしたか、その成果に対して自分がどう貢献したかも書けるとなお良いでしょう。

ただし、実際の企業名などについては、許諾が取れているもののみ記載するようにし、記載できないものについては「食品メーカー」など、特定できない範囲で分かりやすく、そして「大手」「上場企業」などの権威性があればそれも記載するようにしましょう。

またこれも求められている要件に近しいものを優先的に書くと良いでしょう。

実績を見せる

これまで経験したプロジェクトで、実際に公開されたWebサイトなど見せられる成果物があれば提示します。合わせて「こういう難しい要望があったけど、こういう対応をし、このような結果が得られた」といったようにコメントも入れると分かりやすいです。

ただしいくつも並べられてもすべてを見てもらうのは難しいので、応募先の案件の業務内容にあったものを2〜3個ほど厳選して掲載するのがおすすめです。

自己PR

自己PR文は、あなたが得意としている業務や、応募するプロジェクトにどのようなスキルを提供できるのかをアピールしましょう。思いや信念を伝えることも大事ですが、ただ「頑張ります」と言っているだけでは説得感がないので、なぜ自分なら役に立つことができるのかプロジェクトにどう貢献できそうかを論理的に説明することが重要になります。

キャリアシートを書く際の注意点

次にキャリアシートを書く際の注意点についてですが、特に注意したいのは以下の3点です。

  • 文字サイズやフォントは統一する
  • 案件や業務内容は守秘義務に注意
  • 応募する案件にあった強みをアピールする

では、ひとつずつどのような点に注意していけば良いのか、詳しく解説します。

文字サイズやフォントは統一する

キャリアシートに限った話ではないですが、読んでもらうための書類なので、見やすさは重要になりますので、まず基本として使用する文字サイズやフォントは統一しましょう。

文字サイズはメリハリをつけるために複数のサイズを使った方が良いですが、この時に微妙なバラつきがでないように本文は○pt、見出しは○ptといった具合にパターンを決めて使用します。

またフォントも同じものを使い、メリハリをつけたい部分は太字にしたり、アンダーラインを引いたりといった装飾を用います。その他にも箇条書きや表組みなどをうまく活用して読みやすい文書を作りましょう。

案件や業務内容は守秘義務に注意

一般的な企業案件であれば、「秘密保持契約」を結んでいる場合も多いので、その場合は注意が必要です。秘密保持契約(NDA)とは、企業が持つ秘密情報を外部や他者に漏らさないようにするための契約です。

秘密保持契約を締結していた場合は、クライアントの企業名や詳しいプロジェクト内容を記載すると契約違反となる恐れがあります。そのため、契約内容に応じて企業名やプロジェクト内容を伏せて記載しなければなりません。

また過去に担当した企業の内情などをどこにでも書いてしまうような人には安心して仕事を任せられないと思われて、マイナスイメージになる場合もあるので注意が必要です。

応募する案件にあった強みをアピールする

採用をするクライアント側は、依頼する案件にマッチする人材を求めています。応募する際には、案件に対して自分がどのように貢献できるのかをアピールしてパーソナルブランディングしましょう。

同業種の実績などがあればアピールしやすいですが、他業種でもうまく共通点を見つけて、それがなぜ今回の案件に生きるのかということを説明できればアピールポイントになります。

実際に証券会社の案件で「投資経験のある人」という条件がついていたケースなどもありますので、技術面だけではなく、その案件に関連した強みもあればアピールしましょう。

その他

上記に加え、プロフェッショナルな言葉遣いや最新情報を保つことも大事です。

例えば間違った日本語を使っていたり、送ったリンクが切れていたりしたらどうでしょうか?それだけでこの人はプロジェクトにおいても同じようなミスをしそうだ。と思われてしまいます。

シートを送る前に、自分でしっかりチェックすることはもちろん、場合によっては第三者にチェックしてもらうことも大事です。

まとめ

今回は、フリーランスのキャリアシートの書き方や注意点についてお伝えしてきました。キャリアシートは、あなたのスキルや魅力を最大限に伝えるための実績をまとめたものです。魅力的なキャリアシートを書こうと思うと自分がどんな強みを持っているかを分析する良い機会にもなります。

また、実績やスキルは日々変わっていくものです。キャリアシートは一度作成すると使い回しがちになってしまいますが、随時更新をして自分の最新状況をアピールできるようにしておきましょう。

ぜひ、この記事を参考に自分をアピールできるキャリアシートを作成してみてはいかがでしょうか。

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freenote編集部

Webフリーランスに役立つ情報を発信するメディア「freenote」編集部です。仕事に役立つナレッジや情報。経営や営業に関する情報などさまざまなジャンルの記事を発信していきます。