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フリーランスの仕事場は事務所を賃貸?それとも自宅?仕事場の選び方!

2022.12.26

リンキープス

フリーランスは基本的に仕事する場所に縛られません。そして仕事場を自分で選べるからこそ、どこで仕事をするべきか迷ってしまうこともありますよね。そこで今回はフリーランスに向けて、主な仕事場の特徴や仕事場を選ぶポイントを紹介します。

これから仕事場を探す人はもちろん、「今の仕事場はなんか集中できない」と少しでも思っている方はチェックしてみてください。

仕事場の条件

フリーランスは基本的にいつ・どこで仕事をしても構いません。しかし「自宅には子どもがいて集中できない」「作業できる机がない」などの環境では作業が進みません。生産性を下げない、もしくは上げるために、まずは仕事場の条件を押さえましょう。

机、椅子

仕事を効率的に進めるには、自分に合った机と椅子が欠かせません。机と椅子の高さが合っていないと身体に負担がかかり、肩こりや頭痛を引き起こす原因にもなり、作業効率も下がってしまいます。

机や椅子の最適な高さは体型によって異なるため、以下のポイントを実際に座ってチェックしましょう。

  • 椅子に深く座ったとき、足裏全体がつくか
  • 机に腕を置いたとき、手首から肘までの角度が90度(水平)になるか

特に長時間座ることを前提として設計されたエルゴノミクスデザインの椅子は、背中や腰のサポートがしっかりしていて、疲れにくいのでおすすめです。 また、デスクは使用する機器の数や種類に合わせて、適切なサイズと形状のものを選ぶことが重要です。広すぎるとスペースの無駄になりますが、狭すぎると効率的に作業ができません。あと、机の上が散らかっていては情報の整理ができず、頭が整理できません。ドロワーや棚が付いているタイプのデスクは、オフィス用品を整理整頓するのに役立ちます。ご自身の業務内容によってデスク周りをカスタマイズしていきましょう。

フリーランスは体が資本です。また作業環境は生産性や作業の質に直接影響するため、少し奮発しても納得のいくものを手に入れることをおすすめします。

作業環境

長時間PCで作業するには作業環境も重要です。「手首や親指の付け根に痛みが出る」「画面サイズが小さくて切り替えが面倒」など悩みはありませんか?

キーボードやマウスは付属のものを使っている方も多いと思いますが、自分に合ったものを選ぶことで負担を軽減できます。例えば人間工学に基づいた設計がされているマウスを選べば、肩や腕が疲れにくくなります。

また、2枚のモニターを使う「デュアルモニタ」では、画面を表示しながら、もうひとつのモニタで作業を進められるため効率が上がります。

シングルモニタでも超ワイドの1枚ディスプレイにすれば、モニタ領域が広がりアプリケーションを複数展開できるようになります。

キーボードやマウス、ディスプレイを自分に合ったものに変えて、疲れにくく効率も良い作業環境を目指しましょう。

適度なBGM

単純な作業では、音楽がかかっているほうが集中できると言われています。まったくの無音よりも、多少、話し声・雑音があるほうが、仕事が進むのです。音楽が好きな人はお気に入りの音楽を流すのもおすすめです。

ただし、集中して考えなければいけないときは、川のせせらぎや雨音などの自然音に切り替えましょう。音楽では、聴き入ってしまったり、歌詞を理解しようとしたりして、集中力がそれてしまうことがあるためです。

単純作業は好きな音楽を聴きながら、クリエティブや考える作業は自然音を流しながら、と切り替えができる環境がベターです。

セキュリティ

フリーランスは取引先の機密情報を扱う場合もあるため、セキュリティ対策も注意しなければなりません。

もちろん、ウィルス対策ソフト(ウィルスバスタークラウドノートンなど)を入れることはもちろんですが、特に気にしたいのが、飲食店や交通機関で誰でも使える「無料Wi-Fi(公衆無線LAN)」です。外出先でもネットにつなげられて便利ですが、第三者も接続できるためセキュリティのリスクがつきまといます。

例えば不正アクセスによってアカウントを乗っ取られたり、情報が盗まれたり、自分だけでなく関係者にも被害が及ぶ可能性があります。パスワードが設定されているWi-Fiなら比較的安全ですが、そうでないならポケットWi-Fiやテザリングが可能なデバイスを持ち歩いたほうが無難です。

主な仕事場とメリット・デメリット

会社員は基本的にオフィスが仕事場になりますが、フリーランスはどこで仕事するかは自由に決められます。日本政策金融公庫のフリーランスの実態に関する調査によると、事業を行う場所は「自宅の居室」と答えた人は61.1%でした。ここではフリーランスがよく使う仕事場と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

自宅(ホームオフィス)

自宅で仕事をするなら、雨の日や寒い日にわざわざ出かける必要がありません。家事や育児のスキマ時間で作業を進められる点も大きなメリットです。

しかし、仕事場と生活スペースがハッキリ分かれていないからこそ、オンオフの切り替えが難しくなります。ついダラダラしてしまう…というタイプには向いていないでしょう。

コワーキングスペース

コワーキングスペースは、一般的には固定席がない「フリーアドレス式」です。起業家やフリーランスなど他の人と交流しやすく、新しいビジネスチャンスも増えます。専用の個室を借りられる「シェアオフィス」なら、フリーランスでも都心の一等地にオフィスを構えることもできます。

ただし、不特定多数が利用するという点はセキュリティリスクにもなりますので、Wi-Fiのセキュリティ強度やロッカーの有無など、セキュリティ対策が万全かどうか確認したほうが良いでしょう。

また、最近ではフリーランス以外にもコワーキングスペースを活用する人が増えています。そのため、いつも使用しているオフィスの席が混雑していて広く席を使えなかったり、電話での喋り声がうるさかったりする場合もあります。

立地のいいオフィスほど快適に過ごすことはできますが、そういったことも起こる可能性も高いため、使用する際は十分にその点も考慮した方がいいでしょう。

フリーランスのオフィス事情については下記で詳しく説明していますので、合わせて読んでみてください。

賃貸オフィス

自宅以外に事務所や店舗を借りると、接客や信頼性の面で有利な場合があります。例えばクライアントと打ち合わせしたいとき、自宅では生活スペースが見えてしまいますし、カフェでは機密性の高い情報は伝えられません。

賃貸オフィスがあれば会議スペース・来客スペースを確保できます。「打ち合わせに集中できない…」といった悩みから解放され、さらに相手に安心感・信頼感を与えられるでしょう。

デメリットは、コワーキングスペースやカフェと比べるとコストがかかってしまう点です。家賃以外にも、ネットやガス、水道、電気など、別途契約しなくてはいけません。電気も自宅と違って容量が大きくなるため、非常に高くなる場合があります。売り上げが安定しているなら選択肢に入りますが、駆け出しフリーランスにはあまりおすすめできません。

カフェ

長時間仕事をしていれば、お腹も空きますし喉も渇きますよね。仕事場にカフェを選べばすぐに食事ができますし、調理や後片付けも不要です。リモートワークが定着している今、仕事や勉強で長時間滞在してもOKというカフェも増えてきました。

しかし、カフェは本来仕事をする場所ではありません。大きな声で話す人が近くに座ってきたり、カフェが混んでいて騒がしくなったり、まわりの話し声が気になり集中できない可能性も十分考えられます。

また、コーヒー1杯で長時間いるのは気が引けます。そのため、長時間作業する場合は食事やおやつ、ドリンクを追加で頼むことがあります。すると気づいたら会計が数千円になっていることもあり、意外とコストが大きくなることもあるため、注意が必要です。

フリーランスの仕事場の選び方

仕事場の条件や特徴を確認したら、「自分はどこが向いているんだろう?」と考えてみましょう。ここではフリーランスが仕事場を選ぶ上で重要なポイントを説明します。

集中できるか

仕事場を選ぶ際に欠かせないポイントが「仕事に集中できるか」という点です。

  • 一人だと怠けてしまうなら他の人もいる仕事場(コワーキングやカフェ)
  • 雑音・話し声が気になるなら一人になれる仕事場(自宅や賃貸オフィス)

自分がどちら派なのか分からない場合は両方で実際に数時間作業してみて、仕事が捗る環境を選びましょう。

設備が充実しているか

仕事場の設備によっても働きやすさが変わります。Wi-Fiの接続が安定しなければ仕事に支障が出ますし、フォーンブースがなければ他の人が映り込んでしまったり、声が入り込んでしまったりすることがあります。また、会話OKスペースがなければ、Web会議の際は移動する必要があります。

経験上、かなり大事だと思うのが空調です。夏場あまりエアコンが効かず暑かったり、冬場に寒かったりして気温が快適でないと、まずもって集中することができません。

このようなストレスを感じずに済むように、設備が揃っている場所を選んで快適な時間を過ごしましょう。

コストがかかりすぎないか

どんなに居心地のいい場所であっても、コストがかかりすぎるならやめた方が良いでしょう。収入が安定しないフリーランスだからこそ、固定費は下げたいところです。

例えば、まだ売上見込みがないのに、いきなり賃貸オフィスを契約するのはリスクが高いでしょう。生活費に加えて仕事場のコストがかかれば、売り上げが出ても手元に残るお金が減ってしまい、資金繰りの面で苦しくなってしまいます。

立地・アクセスがよいか

仕事場の立地も重要なポイントです。自宅から通いにくい場所なら、出かけるのが億劫になってしまいます。駅から徒歩圏内でなければ、取引先への外出・移動も面倒に感じるでしょう。

また、まわりにコンビニや飲食店がなければ、ちょっとした買い物ができずに困ることも…。電車や車など交通手段を決め、「アクセスしやすいエリア」「周辺の環境が整っているエリア」を選びましょう。

まとめ

今回はフリーランスに向けて、仕事場の選び方を説明しました。フリーランスは働く場所を自由に決められます。ひとつに限る必要もありませんし、期間限定でワーケーションということも可能です。

賃貸オフィスは一度借りてしまうと一定期間解約が難しくなりますが、その他であれば気軽に試すことができます。人によって「作業が捗る環境」はさまざまなので、まずは試してみて、自分に合った仕事場を探してみてください。

この記事を書いた人


WRITER

リンキープス

Webライター兼編集者、開業4年目です。フリーランスとしての実体験をもとに記事を執筆しています。フリーランスを目指す人や駆け出しフリーランス、皆様の一助になれば幸いです。